左官職人の増田さんが、漆喰を練り上げていると、
「おはようございまーす!」と元気な男の子の声。
今日は、A様ご家族の「家づくりワークショップ・左官体験」の日です。

新居に入った途端、
「わー!階段ができてる!上見に行こう。かくれんぼしよう!」
と、O君の喜びの声が響きます。
A様は、家づくりワークショップが始まってすぐの頃、
何事にも好奇心旺盛な息子さんに、ぴったりの体験になるとお申し込みをされました。
ご家族がひと通り新居を見終わった後、増田さんが声をかけます。
「じゃあ、早速やりましょうか!今日は南の壁を頑張って仕上げますよ!」

漆喰の性質や塗り方の技術を教わり、ご家族のチャレンジがスタート。
「壁に板を押し当てて、漆喰を下から上に擦り付けてね。そうそう、うまいうまい!」
O君とコテを一緒に動かして、優しく教えてくれる増田さん。
水を含んだ漆喰と手板は、ずしりとした重たさがありますが、O君は集中して取り組んでいます。
「難しい?」と聞くと、「かんたん!」と頼もしい返事。
ご主人も奥様も、時間を追うごとに上達され、
「無心になれる。時間を忘れてしまう。」と楽しんでいらっしゃいます。





皆さんの頑張りもあって、約二時間程の作業で、
予定していた南面の壁を塗り終えることができました!
最後に、増田さんから手形の付け方について手順とコツを教わり、
いよいよ家族の思い出を刻んでいきます。



O君は今回、新居の仕様決めなどにも加わり、
また左官体験の他にも、床貼りや、棚付けの大工体験に参加しました。
ネジ締めと取り付けを行った棚も、「ママ、ここはボクの棚だよ!」と誇らしげ。

「できることが増えたこの歳に、自分の家をつくる経験ができたことは、
息子にとって貴重な体験になりました。」と奥様。
ご主人も「実際にやってみて、楽しかったですし、職人さんの技の凄さを知れたことや、
家づくりに関われたことが嬉しかったです。これは自分の家でしか絶対出来ませんからね!」
と笑顔でお話しくださいました。
職人の増田さんから、
「今日の体験があれば、クロスに飽きたら左官を塗るなんてことも出来ますよ。
ぜひやってみてください!」との言葉があり、
今日一日が、家族の一生の思い出となるだけでなく、
この体験が、ご家族と住まいの未来に生きてくるのかと思うと、
家づくりワークショップは、楽しみの貯金のように感じました。
最後に、O君からこのレポートを読んでいる皆さんへのメッセージです。
「新しく家をつくる人へ。
家をつくることはとても楽しいので、心配しないでください!!」
最後まで、頼もしいO君なのでした!笑

シムラは、職人の技の素晴らしさや、見えない部分も含めた家の成り立ち、
家づくりへの想いを建主さんと共有しながら、
ひとつひとつ一緒に作り上げることを目指しています。
そうして共に作りあげた家は、
「住む人も、暮らしを見守る工務店も、
一生大事に想いあえる家になる」と思っています。
そんな思いを込めながら、
これからもシムラは、建主さんと共に家づくりを続けていきます!
2021年4月10日
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