シムラについて

スタッフブログ

おすすめ物件情報や日々の出来事などお伝えします。

出張版☆家づくりカフェ04 ~家の選び方と数字 ~

こんにちは!空間クリエイターの白岩です。

 

日本の家づくりの大きな特徴 「数字」
テストの点数で教育を受けてきた私たち日本人にとって数字は優劣の付け方として分かりやすいですよね。つい、その数字が「正しい」と思い込んでしまいます。
日本人は世界的に見るとびっくりするほど数字を疑わないんだそうです。
自分がたとえ腑に落ちなくても、数字は正しい自分が間違っている。と考えてしまう。
良く言えば素直。悪く言えば自信が無く多数決に弱い。国民性とでも言いましょうか。

 

国際設計競技大会などに出るとそれが顕著に分かって面白いです。
私たち日本人は一生懸命、「理論」立てて丁寧にプレゼンしようとする傾向が強いです。一言で言うとまわりくどい。
外堀から埋めるというか、否定されてもいないのに否定された場合の言い訳を先にすると言いますか。
きっと「ダメ」と言われるのが怖いんですね。「日本人の案は優等生すぎて魅力がないのが多いのよね」と言われた事があります。。。苦笑

 

逆に、欧米各国のプレゼンテーションはなんていうか「情熱」なんですね。
理由や理屈は優先順位低いといいますか、エキサイティング!とかワンダフル!というフレーズが多いと言いますか。笑
否定的意見なんて気にも留めない感じで、「この案にはそんなデメリットなんかよりも多くのメリットがあるんだ!!」
という感じです。長所進展というか、逆に利にかなっているように私は感じました。
二元論ってやつですね。万象全ての物には見方次第でメリットとデメリットが存在する。ならば、物事の良し悪しを決めるのは「その場合にはどちらが優先か」という事だけです。

 

ある調査では、理論よりも情熱で造っているように見える欧米の建物の平均寿命は、アメリカで100年強、イギリスに至っては140年超え
数字を重んじ、完璧と思われる理論で世界一勤勉に造っているはずの日本は30年にも満たず、世界最低レベルです。。。
これが、言い訳しようのない事実です。

 

なにが言いたいかといいますと、
今見ている、あるいは自分を納得させようとしているその数字や情報は、本当に正解でしょうか?
学術的には正解だとしても、それは自分にとって正解でしょうか?
家づくりを考えはじめると、誰しもが悩み迷うと思います。
それだけ皆さん真剣だからこそ不安ですし、大きな買い物ですし、情報も選択肢も整理しきれないほど多くある時代です。
そのため、家を造る前に疲れ果ててしまう方も多くいらっしゃいます。

 

でも私は、悩んで当たり前だと思っています。
だって家づくりに正解なんてないですもん。家は計算式ではないんです。
私たち専門家なんて、何年も何十年も悩みっぱなしです。笑
そんな時は、ネット上の情報にもテレビにも雑誌にも何にも捉われずに、純粋に素直に「住みたい家」を思い描いてみて下さい。

 

家族や友達とどう過ごしたいか。

 

どんなライフスタイルで、毎日どんな風に暮らしたいか。

 

どんな家に住むのが夢だったのか。

 

この家で子供がどんな風に成長していって欲しいのか。

 

この家が、子供や自分たちにとってどんな環境であってほしいのか。

 

結局のところ、そんな事が全てです。数字はあくまでも机上の論理。仮定の平均値です。

でも暮らしはリアル。瞬間瞬間の積み重ねであり感情であり気持ちです。

 

理由や理論が無いから怖いですか?感覚的な選択に自信が持てないですか?
でも、家を造るのに、内容を選ぶのに、そもそも理由が必要ですか?
「なんとなく良いと思ったから」ではダメですか?
専門家である私に言わせれば、逆にそれこそが、教科書に書いてある事よりも講義で習った事よりもはるかに大事な「理由」です。
これはビジネスではなくただの買い物です。
服を買うように、カフェでメニューを決めるように、肩ひじ張らずに楽しい気持ちでリラックスして選んでほしいのです。
その選択に何かお勧めできない大きなデメリットがあれば、私たちがしっかり止めますしアドバイスします。
だから皆さんは小難しい事考えずに夢を描いて下さい。
それが建て主の役目です。小難しい事を悶々と考え迷うのは私たちの役目です。

 

家を造る上で、理論や数字は確かに重要です。
建築は工学的に成り立たなければ実現しませんから。
でもそれは当たり前の大前提で、どこの誰がつくっても同じです。
なので私は、最後は感性だと思っています。
それは、家がどう造られるだとか、どんな性能の数値だとか言う前の、

 

「なぜ、家を建てるのか」

 

という、家を建てるそもそもの目的の部分だからです。
逆に言えば、色んな情報に振り回られもう何がなんだかわからなくなって、この「そもそもの目的」を見失ってしまったら、家を建てる理由がなくなります。家を建てるために悩んでいたはずなのに。。
いつの間にか、本来の目的ではなく目先の何か小さな選択に捉われ行き先を見失ってしまう。。。
この状態はとても不幸な事ですし、その先に目的の家はありません。

 

でも個人差はあるものの、当然誰しもが途中で道に迷います。
当然です。知らない道を地図も目的地の住所も分からず歩けと言ってるようなものですから。笑
なので、その道案内役として私たち専門家が存在するのです。
餅は餅屋。
迷ったら何でもざっくばらんに私たちに聞いて下さい。

 

私たちは皆さんにとって、家づくりのコンビなのですから(^_^)v

 

☆内覧会のお知らせ☆ ~敷地を隅々まで愉しむ家~

 

こんにちは!今日は設計士としての白岩です。

 

来週、26(土)-27(日)で新しいお宅の完成見学会を開催します!!

 

変形敷地を逆手に取った、敷地を隅々まで愉しむ家

 

内部は、かゆい所に手が届く収納たくさんの家です。

 

見どころを少し紹介します。

 

 

◆リズム♪アプローチ

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以前、日本子ども学会だったか建築学会だったかで子供の脳の発育を促すデザインについて学んだ事があり、それをよく家の設計に応用しています。

 

単に玄関までの道しるべとして最短距離に敷石を並べるというのがオーソドックスですが、あえてランダムに配置し駐車場から玄関までのアプローチにいくつもの動きが生まれるように意図しています。

 

子どもたちはこの石の上をどうやって遊ぶでしょうか。

 

ケンケンパする子もいるでしょう。

 

一つ飛ばしでジャンプする子もいるでしょうか。

 

石の上じゃなく、砂利の部分をあみだくじのように歩く子もいるかも知れません。

 

毎日通る道を、規則正しく並べられたレールの上を何も考えずに歩くのと、見て考えて発想して、しかもその日その日で発想が変わって動きも変わるのとでは脳の活性化はまるで違うのだそうです。

 

私たち大人は石も砂利も無視して何も考えずに一直線に歩きそうですけどね。笑

 

子どもの数だけ動きが生まれるデザインになっていってくれる事を願っています。

 

 

 

◆収納ターミナル

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収納ってあんまり深いと入れづらいですし、奥に入っってしまった物はもう二度と出さなくなってしまいますよね。笑

 

じゃあ収納を浅く造ると収納の奥や裏や横はただの壁やデッドスペースになってしまいがちです。

 

なので、一つのスペースを2方3方から収納として使う事で無駄なスペースを無くす事と、ついでにその収納が部屋と部屋との壁の役割もしてくれるように考えました。

 

単純に部屋と部屋の間には壁が必要。でも、ただ壁にして収納は別に作るよりも、壁も収納も結局必要なんだから壁が収納で収納が壁であれば、一石二鳥!という事です。それが積もり積もると家一軒で2坪分くらいになったりという事が実際にあります。金額にするとゆうに100万円は超えますよね。

 

よく私が、30坪で32坪と同じ家を造れます!なんて、よくわからない事を言っている理由がこういう事です☆

 

今回は住み手さんのご要望もあって、この収納ターミナルをいくつかの場所に小分けに設けています。

 

例えば、玄関とキッチンとリビングの間だったり、トイレと洗面所の間だったり。

 

収納のスペースとしてはまとめて無駄な面積を無くしつつ、その収納スペースを2方向や3方向から使えるようにする事で使う物を使う場所に収納できるように考えています。

 

写真じゃよくわからないですね。笑

ぜひ実物を見にいらして下さい☆

 

 

 

◆ま四角のロフト

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ロフトっていわゆる屋根裏ですから、通常は屋根なりに三角形の天井になり、真ん中が一番高くて端にいくに従って天井が低くなりますが、いろんな諸条件がうまく重なるとこのような一定の天井高さのロフトが作れます。

 

ただこれはおまけみたいなものだと思って下さい。

 

敷地の形や方角、道路の方向、1階2階の間取り(階段の位置)、建物の形や大きさなどで一物件ごとに変わります。

 

これを優先するあまり、子供部屋が狭くなったり、陽が入らないリビングになったりという事が起こってしまったらそもそもロフトを付ける意味が無いというか、本末転倒になってしまいますので。。

 

 

長くなってしまったので、この辺で。

 

この他にも、敷地の細長い入り口を利用して車が2台停まれるようになっていたり、庭が、遊ぶための庭と将来物置や離れ書斎を拡張するための庭の2ヶ所あったり、ぐるぐる回れる家事ラク動線、階段を壁代わりにした大きなウォークインクローゼット、プチたたみコーナー、インナーバルコニー、将来色んな区切り方ができるフリールーム、と見どころが満載です☆

 

ぜひぜひ、実物を見にいらして下さいね。

 

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出張版☆家づくりカフェ03 ~住む人にとっての適材適所~

こんにちは!空間クリエイターの白岩です。

 
時代性なのか、最近よく家や建物の建築デザインや空間デザインだけでなく、ビジネスのデザインの相談を受けます。
何かに形を与えたり、感覚的な何かを具現化する従来のデザインではなく、「仕組み」や「チームフォーメーション」など目には見えないデザインです。

 
うまくいけば社会に変革を起こしそうな革命的なものから、昔ながらの商売まで内容は様々ですが、中でも特に新しい世代の事業家たちのビジネスに刺激や将来性を多大に感じています。

 
そんな中で特に参考になるのが「コラボレーション」という名の「適材適所」の考え方です。

 
私の業界でも最近は、若い世代の「コラボによるチーム」が、昔はスターと呼ばれた「なんでもできる個人」にことごとく勝利しているのが現実です。

 
彼らには「こうあるべきだ」「こうでなくてはいけない」といった固定観念やしがらみが良い意味で無く、驚くほど柔軟に、合理的に「目的を達成する上での最善最短のルート」を導き出します。

 
では、新しさだけで古き良きものをないがしろにしているのかと言えば、そんな低いレベルではなくとても素直に真似るし盗むんです。。

 

(これは先輩としてはものすごく脅威です。。)

 
目的には頑固に、それを達成する手段には柔軟に。

 

しかも、ジャンルを問わずに柔軟にコラボするわけです。

 
私の分野で言えば、全体計画はクリエイティブディレクターがやって、図面は建築士が描いて、完成予想図はイラストレーターが描いて、計算は数学者がして、法律は弁護士が調べて、見積りは大工がやって、、みたいな事です。

 
技術は関わる人数分掛け合わさり、知恵や知識もチームの人数分倍増するわけです。

 
これでは一人よがりでガチガチな頑固さだけの古いスターでは、とてもじゃないけど敵わないわけです。笑

 
私はこの柔軟で素直に本質に向かう姿勢に、「本来の温故知新」そして、「本当の適材適所」を見出したわけです。

 
前置きが長くなりましたが、私は最近、この「本当の適材適所」という姿勢を、家の造り方や設計の内容に置き換えてご提案するようにしています。

 
住宅業界では適材適所という言葉は特に材料の使い方に対して使われてきました。

 
柱に向いている材料。梁に向いている材料。水場に向いている材料。和室に向いている材料。。

 
あるいは、湿気をコントロールしてくれる材料。空気をきれいにしてくれる材料。汚れにくい材料。掃除しやすい材料。子供の学習能力を高める材料。お年寄りが転びづらい材料。睡眠が深くなる材料。熱を逃がさない材料。熱を逃がす材料。風を通す材料。地震に強い材料。燃えにくい材料。。

 
さらには、子供の脳の発達をうながす材料の使い方。取り換えやすい造り方。変化しやすい間取り。風景に馴染む建ち方。日本の気候に適する形。時代に左右されない価値観のデザイン。。

 
場合によっては、木でも自然素材でもない人工材料の方が良い時もあると私は考えています。

 
人の住む家の最適な環境をつくるには間違いなく木造が良いと思っていますが、いわゆる「民家」や「日本家屋」を再現するだけでは不正解だと思っています。

 
それは50年前の正解であって、平成28年の正解ではないわけです。

 
それはただのノスタルジーであって温故知新ではない。温故しかない状態だと思っています。

 
「目的」に対し「最適」で「最短」な選択やルートをご提案する事。

 

過去の先入観や古い常識に捉われる事なく、柔軟に未来へ向かう発想で。

 

建てる人にとって、住む人にとっての適材適所。本当の適材適所とは何か。
日々試行錯誤し、最適最善の提案ができるように学んでいきたいと思います。

 

出張版☆家づくりカフェ02 ~間と志~

こんにちは!空間クリエイターの白岩です。

 
急に寒くなりましたね。近年は、春や秋といった中間期(緩衝期)がどんどんなくなっている気がしてなんか不安です。。

 

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さて、家にも、春や秋といった中間領域(緩衝空間)が重要なのはご存知ですか?

 
今でも日本の家の寸法単位に使われている「間」という言葉。

 
「けん」や「ま」と呼び、1間(いっけん)=1.82m=タタミ1枚分や、6帖一間(ろくじょうひとま)なんて言葉をよく聞くと思います。

 
この「間」という言葉は「中間領域」が由来になります。

 

 

人間の祖先は洞窟や森に住んでいて、ヒトとしての知恵が身に付き、文化ができはじめ、という空間ができてきたわけですが、その発祥を辿っていくと、はじまりは、雨や風、外敵から命を守るための術でした。

 
それが住処として当たり前になってきて、次に私たちのご先祖様は、家の内(室内)と家の外(自然)との距離や関係性を考えるようになりました。

 

 

その時に、家の内と外の「あいだ」に生まれた空間が「間」のはじまりです。

 
それ以降、「間」という言葉は「何かと何かのあいだにあるもの」という意味を持つようになります。

 
人「間」 、 空「間」 、 時「間」 、 世「間」 、、、

 
話を戻して。

 
この「間」という中間領域。

 
現代にも、縁側や軒下という場所として残っています。

 
雨戸や窓や障子もそうです。

 
外と内をつなぐ場所。

 
夏の強い日差しを防ぎ、冬の暖かい陽を呼び込み、多湿の日本の雨から住処を守り、日本特有の四季を愛でる場所。

 

猫が気持ちよさそうに日向ぼっこしている場所は家の中ではないですよね。必ずといって良いほど、この縁側的中間領域に居ます。

 

という事は、この中間領域が生き物にとって最も心地良い場所であると言うことです。

 

当然、私たち人間にとっても。

 
昔お世話になった師匠に、

 
「私のような凡庸な人間が作り出した家の中になど豊かさは無い。人間にとって豊かなもの。喜び。心地よさ。は全て外(自然)からやってくる」

 
「良い家をつくりたければ、外と内をつなぐ場所(窓などの開口部周辺や縁側などの中間領域)を大切に大切にデザインしなさい」

 

と教わりました。

 
それ以来かどうかはわかりませんが、私もできる限り縁側的な空間や深い軒を提案するように心がけています。

 
近年の大雪や強風、省エネルギー基準や耐震、、、地球の気候も少しづつですが変わっているでしょうし、文化や技術、制度もどんどん変わって行く中で、提案したいのにそれを阻む障害が多いケースも正直あります。

 
でも、いつの世も人は人だし、心地よさや安心感など五感や感性で感じる部分や、日光浴や通風による湿気のコントロールなど身体的な健康に関わる部分というのは、人間が人間である限り変わらないと思います。

 
行き過ぎた制度や基準からは、大きなビジネスの匂いやどこかの誰かの強欲の影が見え隠れも正直しますが、

 
(あんまり言うと国からの仕事が無くなる。。。笑)

 
制度も基準も人と自然環境のためにあるのが本来の姿だと思うので、真摯に正直に「住む人と周辺環境のための家」をデザインしたい。

 

たとえ全ては実現できなかったとしても、大きな圧力でたとえ一人だけになったとしても、少なくとも自分の生きる「志」として貫き、提案はし続けていこうと思っています。

 

同志募集中!!笑

 

出張版☆家づくりカフェ01 十人十色の家が出来るまで~その敷地にあなたが住む~

 

こんにちは!空間クリエイターの白岩です。

 

月1で開催している無料セミナーですが、11月より、家づくり図書館から家づくりカフェへリニューアルします!!
なにが変わるかと言いますと、、、

 

特に何も変わりません!笑

 

いや、少し変わります。

 

私が好きなカフェや旅先で見つけてきた豆で自前コーヒーを淹れてお出しして、もっと気楽に家についておしゃべりしましょう!という、セミナーというより女子会になります。笑

 
図書館だとちょっと勉強のにおいがして、不真面目な私は肩が凝っちゃったのでカフェにしました。皆さんぜひ、お茶しに来て下さい☆

 

なので、この出張版ブログもリニューアルしました!タイトルだけ。

 

記念すべき第一回目の今日は、初心に戻って「注文住宅」という事の基本をおしゃべりしたいなと思い、「十人十色の家づくり」というテーマにしてみました。

 

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家は一つとして同じものはありません。

 

あるとしたら、住み手が不在の住宅。つまり建て売り住宅。

 

もしくは、大量生産の規格型住宅です。

 

需要や目的がある以上、それらを否定はしませんが、私の人生には不要かな。笑

 

でも実は私は、現在の多くの注文住宅も間違っていると感じています。

 

それは、「はいはい住宅」がほとんどだからです。

 

「注文住宅」という言葉に規定はありません。言った者勝ちです。
家が建つ前に住み手が決まっていて、住み手の注文が少しでも反映できれば注文住宅と言えます。

 

つまり、建売住宅以外は全て注文住宅と言える事になります。

 

建て主が3つのトイレの中から好きな物を選べれば注文住宅です。

 

建て主の言う事に、はいはいと答えて設計すれば注文住宅です。

 

ちょっと言い方にトゲがありますが、でもホントの話です。

 

皆さんは注文住宅のハウスメーカーなどで、「このプランの中でどれが良いですか?」や「次回までにこの中から好きな壁紙を選んで来て下さい」と言われた経験は無いですか?

 

ちょっと裏話しましょうか。

 

これらはとてもうまくできた魔法の言葉です。

 

まず、うまく誘導したいくつかの中から選べるようにする事によって、「注文住宅」というイメージを作れます。

 

さらに、建て主に「選ばせる」事で責任が作り手から建て主に移ります。

 

私はあるハウスメーカーで商品開発を手伝っていた時に、その様を横目で見ていて、巧妙だなあとよく思ったものです。

 

ちゃんとマニュアルもありますし、営業担当の新入社員たちには「研修合宿」みたいなものもがっつりありましたしね。

 

私には「洗脳合宿」にしか見えませんでしたけど。。笑

 

家づくりだって商売ですから、そういう営業的側面はあって当然だと思います。
需要だってあります。

 

あとは好きか嫌いかだけです。

 

私は嫌い。ただそれだけです。笑

 

話を戻して。

 

この注文住宅と言う名の「選択住宅」

 

何か変だと思いませんか?

 

皆さんはなぜ不動産や工務店に家の相談をしますか?

 

専門家のアドバイスが欲しいからですよね?
そう。この一連のやり取りの中には、専門家としての「提案」や「アドバイス」が抜けているんです。

 

もちろん、最後に決めるのは施主である皆さんです。

 

でも、裁判には弁護士が必要なように、病気になれば医者が必要なように、家づくりには家づくりの専門家のアドバイスが最重要ポイントになります。

 

こういう、専門家がアドバイスせずただ右から左へ仲介するだけの家づくりは結構あります。

結構どころか、全体の割合で見れば注文住宅と名のつく家づくりの大半はこの手法なのが現実です。

 

その方がこちらはラクですもん。笑

「お客様の言った通りですが何か?」という殺し文句が使えるわけです。

 

でもそんなの、商売かも知れないけれど、家づくりでは無いです。

 

ある高名な先生はそういう家づくりの仕方を「販売住宅」と呼んでいました。

 

その間にあるのは、人と人との関わり合いではなく、契約書の行き交いだけです。

 

楽しくないですよね。私は楽しくないです。

 

楽しくないなら、その選択は間違いです。

 

どんなに性能が良くても、何かの数値が高くても、欲しくもないもの、楽しくもないことに、何千万円もかけれないじゃないですか。

 

家づくりも皆さんの人生もビジネスでは無いんです。

 

「なぜ家を建てるのか」

 

そういう意味でも今日は原点のお話しができればと思います。

 

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注文住宅には、「選択住宅」と「提案住宅」があると思って下さい。

 

そして、求めている家が「選択住宅」でも良いのなら、注文住宅ではなく建売住宅の中から選択する事をおススメします。

 

その方が圧倒的に安いですし、性能も間取りもデザインもそれなりのものが、探せばたくさんあります。

 

逆に、今日のテーマの「十人十色」の家を求めるのであれば、専門家が「提案してくれる」住宅を選んで下さい。

 

そこがスタートであると同時に、その後の全てが決まりますので慎重に。

 

逆に言えば、提案型住宅であれば勝手に十人十色になります。

 

だって、あなたと同じ人なんて他に一人もいないですし、それに加え、あなたと同じ敷地は他に一つもありません。

 

その敷地にあなたが住む。

 

それだけでもう世界でたった一つの「与条件」ができているのです。

 

その与条件を丁寧に考えさえすれば、勝手に「世界で一つだけの家」が出来上がるんです。

 

ただし!!

 

「ちゃんと丁寧に考えた」世界で一つだけの家はそんなに奇抜な家にはまずなりません。
住む人がよほどの変わり者でない限り。

 

たまに真っ赤とかボーダー柄の家が出来て、役所とバトルになってますが。笑
住むのは同じ人間ですから、大きな部分ではそんなに変わりません。

 

では、その十人十色の家は何が違うのか。

出来上がるまでに私たち設計者が何を考え、どんな提案をしているのか。

その一端をお話しします。

 

 

①敷地を読み解く

 

例えば下の写真の家は、正面側が西です。

 

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つまり、北に屋根が流れていて、南に向かって高くなっています。

 

教科書通りですと、これはNGです。

 

夏の強い日差しを遮るには南に向かって屋根が下りていかねばなりません。

 

しかし、この敷地を見た時に、南に家が建つ事は分かりきっていました。

誰だって南側を空けたいですから、当然、なるべく北側(こちら側)に寄せて。

 

そうなると、まともに教科書通り計画してしまっては南側からの日照を自ら失ってしまいますから、1階の南側の窓は洗濯物干し用とし、大きめのウッドデッキとその上に大きな庇を付け、その庇は透明にしました。

 

すると、透明な庇を通って柔らかくなった光が1階のリビングに落ちてきます。
夏の強すぎる直射日光は衣類を痛めたり、色落ちさせてしまいますから、洗濯物にとっても良い結果となりました。

 

もう一つ、この建物には教科書通りでは無い所があります。

 

西側に大きな窓がある事です。

 

当然、西日が、、、という事になりますが、この敷地は東側にマンションが建ち、南は前述した通り。北も隣家。

西だけが道路を挟んでその向いは駐車場。
かつ、少し高台にあるので西側にとても遠くまで視界が広がっていました。

 

私は迷わず、2階の西面に大きな窓を提案しました。
さらにベンチを兼ねた出窓にして、窓際に座れるようにしました。

 

建主さんがこの家に住み始めて約1年。今では、この場所が一番気持ち良いと言って下さっています。夕焼けはもちろん、遠くに花火も見えるとか。

 

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これは一例ですが、

 

皆さんも私たち設計者も、「どこかで聞いた事がある」「誰かに言われた」「何かに書いてあった」
という「自分の事ではない机上の一般論」に捉われすぎていませんか?

 

それでは多分、「自分なりの家」や「その場所の家」というのは出来ないと思います。

 

当然ですよね。自分の価値観ではない事、その場所固有の条件ではない事、つまり今回の計画に関係ない事を考えてるのですから。

 

西日は嫌ですか?でも、夕焼けはとても綺麗ですよね。

 

もし何も考えずに教科書通り西日を嫌って西側に窓を開けなかったら。。

 

その綺麗な夕焼けに一生気づく事ができずに暮らしていく事になります。
これは設計者の罪だと思っています。

 

ならば私は、西日をなんとかする工夫をします。
1日の中のほんの1~2時間だけの事です。

家にいない日はそもそも関係ないし、カーテン閉めたっていいじゃないですか。

 

 

 

②住み手と友達になる

 

押しつけになっては逆効果だし、年齢や性別にもよりますから、友達になるってのは言い過ぎかもしれませんが、要は「住み手を知る」「できる限り本音を引き出す」という事です。

 

その人の好み、趣味嗜好、ライフスタイル、家族構成、身長、、、その人のあらゆる情報が家づくりの大切な、重要な、要素になります。

 

家は物ではないですから。

 

家は環境です。

 

環境は最も目に見えにくく、しかし最も着実に私たちに影響を与える、防ぎようのないものです。だから最も大事です。

 

皆さん、自分の部屋のインテリアを考える時は色々考えたり、好みの色や形の家具を選ぶはずです。

 

家でもそうして欲しいし、インテリアに比べれば専門的要素がたくさんあって分からなければ、私たちにできる限り伝えて欲しいのです。

 

私たちは皆さんの代理人ですから。

 

私たちもできるだけ皆さんと同じ感覚になった上で、自分の家を建てるつもりでイメージしたいのです。

 

そうすれば、家づくりがうまくいかないわけがありません。

 

そんなやりとりをしている時点でもうすでに、他ではできない、ただ選ぶだけでは到達しないステージに上がっているのですから。

 

打ち合わせの図面や資料を見てみれば簡単に分かります。

私たちはプロですから、図面を見た瞬間にどういう家づくりをしているのかが分かります。

よく、そのプランの良し悪しまで相談されるのですが、それは背景を知らない第三者の私が決めれる事ではないです。

 

しかし、そのプランがどれだけ練られているか。逆に練れてないか。というのは見た瞬間で分かります。自分も同じ事をしていますから、経緯や過程、思考の深みや浅さが感じ取れるという事です。

 

偉そうな事を言ってきましたが、逆に私たちが建て主さんから教えられることもたくさんあるんですよ?

 

過去に私が担当したOBさんたちに聞けばたくさんエピソードが出てくるはずです。笑

 

「友達」という表現にはそういう事も含んでいます。

 

対等に対話したいんです。

 

家は対話の中から生まれるんです。

 

だって、住むのは皆さん、造るのは私たち。

 

ならばどれだけシンクロできるかに尽きるじゃないですか。

 

もっと言えば、どれだけお互いの世界を広げられるかでその家の可能性は決まってくるじゃないですか。

 

造り上げましょう。一緒に。

 

たくさんお話ししましょう。お互いの事を。

 

家には関係ないなんて勝手に判断せずに。

 

下の写真は、OBのお客さんとのミスチル会です。笑
お互い大のミスチルファンで、次はミスチル縛りのカラオケ大会です。

 

ホントに関係ないかも知れない。

 

けど、実際私には大事だし、家づくりにとっても大事な事だと感じます。

 

理論的に説明なんてできないけど、そんな事どうでもいいんです。

 

家づくりの本質はきっと、理論だとか数値だとか、そんな頭でっかちな事じゃないんです。

 

西日と夕焼けの話と一緒です。

 

西日を遮れと、机上の論理で出来た教科書には書いてあります。

 

その裏側にある綺麗な夕焼けの情緒には気づきもせずに。

 

人が考え、人がつくり、人が暮らすのですから。

 

人が心地よくなければ、やっぱりそれは間違いだと思うんです。

 

あ、変顔はさすがに関係ないですけどね。笑

 

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【八王子】引き渡しセレモニーを執り行いました

17日月曜日。八王子市にてU様邸の引き渡しセレモニーを執り行いました。

平日だったので、お子さん二人は学校へ通学中。

ご夫婦水入らずでのセレモニーとなりました。

 

「レッドカーペットの上、土足で歩いていいんですか?」とお二人とも恐縮した様子。

「テープカットなんてやった事ないなあ、いいのかなあ」と照れながらもテープカット。

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家の鍵をお渡しし、はじめて開ける自分の家のドア。

開けた瞬間、「わあ〜〜!いいね〜。あ、やっぱり手摺つけて良かったよね。」と早速ご夫婦で家チェック。

楽しそうです^^(ホントに仲良しご夫婦です)

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リビングから続くウッドデッキとお庭。

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お庭には奥様の要望で丸葉の木という木が植えられました。

丸く可愛い葉っぱが特徴の広葉樹で、少しづつ紅葉が始まっていました。

玄関には柏葉あじさいや南天など、和と洋が混じった植栽。

比較的お手入れしやすい庭木だそうです。

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これからの新しい家での楽しみは?と ご主人に伺うと

「かぞくの笑顔ですかねえ^^

環境が変わって、これからの子供の成長が

この家で見られるのも楽しみです」

と 笑顔で答えて下さいました。

 

朝からずっと降り続いていた雨も、

U様引き渡しセレモニーの間だけは 降り止んでくれました。

U様おめでとうございました!

10/14(金)モニターイベント終了しました☆

10/14(金)10:00-12:00 紡木2にて、モニターイベントを開催しました。

今回はリニューアルした紡木2で実際に感じたことを語り合う、カフェトーク。

リニューアル前を知っている方・知らない方、計8名が参加してのあっという間の2時間でした。

大空間を間仕切り、主寝室やウォークインクローゼットが出来た紡木2の2Fで、
設計士がコンセプトや特徴の一つである「自由な間取りを実現できる工法」を解説。

1Fからロフトまでを見て、好きなところや気になるところをチェックしてからのトークは、
日々の生活をより豊かに&便利にする納得の意見や目からウロコのアイデアも満載でした。

間仕切りが自由であることを理解し描いていただいた自由空間の利用方法には、
クローゼットや部屋数を増やすなど、家族と共に成長する家がありました。

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準備したアンケート用紙も枠をはみ出す程沢山書いて頂きました。
ご参加頂いた皆様、様々なご意見を頂きありがとうございました。
今後もモニター企画を続けていきますので、よろしくお願い致します。

☆モニター会員 随時募集中☆
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引き渡しセレモニーを執り行ないました

先日、金曜日に引き渡しセレモニーを執り行ないました。

シムラではお施主様への引き渡しの際に、
テープカット、花束贈呈、記念撮影等を行う
引き渡しセレモニーを執り行なっています。

シムラにとっては、引き渡し後から始まる
定期的なメンテや、アフターサービス等が
はじまるひとつの節目でもあります。

金曜日に日野市にて引き渡しセレモニーを執り行ないました。

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社長や担当者からの挨拶を述べたあと、花束贈呈とテープカット。
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花束を持った奥様を見たご近所のお子さんが、
「結婚式〜?」なんて言う場面も。
でも実際に 先日式を終えたばかりの新婚ご夫婦です。

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お二人ともににこやかで温かい雰囲気ですが、
家づくりへの想いはとても熱いものを持ったお二人。

設計士の白岩氏との打ち合せの最高記録、8時間!
(未だ保持しているそうです)
白岩氏も、
「T様との家づくりが終わってしまうのが寂しい気もします。
本当に熱い家づくりでした・・・・

自分も勉強させられました。ありがとうございました。」
と、
一緒に家づくりをしたチームメイトのような、
見えない絆のようなものを感じました。

お施主様のT様いわく、
家づくりを漠然と進めるよりも
自分たちのビジョンを固め、
しっかり伝えていたそうです。

毎週のように住宅展示場に行き、時には
イメージを伝える為に手書きのイラストを持って。

そして
シムラは
それに必ず応えてくれる。
実現してくれる力は
本当にすごいと思った。と・・・

そんなT様の一番のお気に入りの場所は?と聞くと
「階段」でした。

玄関を入った廊下から上がる階段は
ストリップ階段になっていて、
視線を遮らないので開放感があります。
2階の階段の段差をのぞくと 玄関が見える!

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開放感、家族の気配、空気の流れ、採光

それらを全て叶える為に、何度も考え、
白岩氏と相談されたようです。

そんなT様の家づくり、後日施行事例にアップしますので
お楽しみに・・・・

この度は

本当におめでとうございました!

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出張版☆家づくり図書館31 家づくりの先にあるコト~遊び、愉しみ、暮らし~

こんにちは!空間クリエイターの白岩です。

 

前回までに数回に渡って家づくりのポイントについてお伝えしました。

 

「デザイン」「素材」「性能」「間取り」

 

これらは「家」をつくるための大切なポイントですが、家をつくるための手段であって目的ではありません。

 

つまり「過程」ですね。

 

すべては、その先にある「結果」を実現するためにあるものです。

 

では、その先にある結果とは、、、

 

デザイン → 喜び

 

素材   → 居心地

 

性能   → 快適さ

 

間取り  → 住みやすさ

 

という事だと思います。

 

つまり家づくりのポイントとは、その先にある暮らしづくりという目的のための手段です。

 

私は、その暮らしづくりこそが家をつくる意味だと思っています。

 

そうではない考え方の家づくりもたくさんあります。

 

なので、結果としての「家」には様々な形や造り方が存在します。

 

もし、ただ単に「家」という「物」が欲しいのであれば、私ならば建売住宅を10社くらい比較して、一番安くて一番性能が良い家を「買い」ます。

 

でも、「家」の先にある「暮らし」を求めるのなら、「造る」しかありません。

 

家という「モノ」は売っていても、暮らしという「コト」は売っていないからです。

 

なので、私たちのように家を「造る」職業にとって最も大切で、私たちにしかできない事は「暮らし」を創造し、提案し、提供することだと思っています。

 

 

では、暮らしって何でしょうか。。

 

私もよく分かりませんし、きっと答えなんて無いのでしょうが、今まで空間のデザインや建築設計をやってきてなんとなく、「遊び」や「愉しみ」という生活のワンシーンの事なのかなぁって感じます。

 

少なくとも、私たちが空間や人の動きをデザインして実現できることはそういうことかなと。

 

そのため私は、「デザイン」「素材」「性能」「間取り」と同時に「暮らし」という生活のワンシーンをイメージし、「遊びの要素」や「愉しみの仕掛け」「空間の余白」などをいつも提案したいと思っています。

 

例えば、座れる床、登れる壁、寝転がって見ているだけで楽しい天井、、という、家自体を遊具のように設計したり、

 

隠し回転扉、登り棒、フタを空けて脱いだ服を入れると洗濯機の横のカゴに落ちて行く洗濯物シューター、、といったワクワクする仕掛け、

 

ちょっと座れる場所、ちょっと雑誌見れるカウンター、ちょっと籠れる屋根裏書斎、、、というちょっとした居場所。

 

家を建てるための法律でも何でもない。

 

性能にも関係ない。

 

別に無くても困らない。

 

でも、あったら愉しい。使ってみたら便利。気づいたらみんなそこに居る。。。

 

そして、、

 

「それがあったからこんな暮らしがはじまった」

 

「これがあったから子供がこういう力を身に付けた」

 

後からそんなお話を聞けた時、この仕事で良かったと、家をどこかの誰かに売るのではなく、〇〇さんと家を「一緒に造って」良かったと思えます。

 

規定通りに条件を満たした箱。それは「家」として正しいです。

 

そういう「家」の選び方も紹介もアドバイスもたくさんできますが、、、

 

その先の、その家での「暮らし」も考えてみませんか?

 

「家」と、その先の「暮らし」を一緒に。

 

出張版☆家づくり図書館30 家づくりのポイント⑤~間取り~

 

こんにちは!空間クリエイターの白岩です。

 

「デザイン」から始まり、「素材」、「性能」とバトンを繋いできた、家づくりのポイントシリーズ。

 

最後は「間取り」で締めくくりたいと思います。

 

おそらく、家づくりを考える皆さんにとって最も楽しい部分ではないでしょうか。

 

それは、「間取り」が最も皆さんの暮らしに直結し、身近で、家づくりの中で最も誰にでもできる事というか、参加しやすい部分だからだと思います。

 

しかしそれは、専門性が低いという事ではないです。

 

逆に、最も「専門性の差」が出る部分です。

 

誰にでもできるからこそ、誰にもできない分野です。

 

歴史に名を残す建築家たちは皆、「間取り」か「デザイン」で伝説となっています。

 

それはなぜか。

 

それは、「実態が無い」からです。

 

「素材」と「性能」は、理論であり、技術であり、”実在する物質”によるものです。

 

同じ物を使えば誰でも同じ効果を発揮し、同じ性能値を得れます。

 

建築の「工学的部分」ですね。

 

それに対し、「間取り」と「デザイン」は抽象で、感性で、”実在しない創造”によるものです。

 

建築の「芸術的部分」です。

 

ゆえに、誰にでもできて誰にでも出来ない。

 

私の絵とピカソの絵くらいの差がついてしまう世界です。笑

 

(余談ですが、、、大学の建築学科って、工学部と芸術学部にあるって知ってました?
建築学って工学的側面と芸術的側面が両方無いと本当の「完成」には至らないため、総合芸術って呼ばれているのですが、それはこういう理由からです。
家に置き換えれば、強度や安心安全面、快適性が工学的側面。住みやすさ、使い易さ、居心地など、住み続けてもらえる事、必要とされ続けられる事、が芸術的側面。)

 

話を戻して、では何をもって間取りの「良し悪し」を決めましょう。。

 

性能なら数値で、素材なら理屈や快適さという感覚で判断できます。

 

では、間取りやデザインは、、、、

 

単純に好きか嫌いかです。

 

もっと丁寧に言えば、腑に落ちるか落ちないか。

 

もっと具体的に言えば、「この先の”楽しい暮らし”が”たくさん”想像できるか」どうか。

 

極端に言えば、それがなければ、いくら高性能でも、いくら地震に強くても、そもそも「建てる意味が無くなる」からです。

 

(建築の工学的部分だけで判断するならば私は、超高気密で超高断熱で、どんな災害にもびくともしない最先端技術を駆使した最新マンションをお勧めします。
内装は自然素材で。笑)

 

その感覚は、旅行先を決める時や旅館を決める時、食事をする時、服を買う時、の感覚に近いかも知れません。

 

でも、一生暮らす「家」ですから、旅行なら新婚旅行。旅館なら死ぬまでに一度は行きたい旅館。食事なら記念日のデート。服なら勝負する合コン。。。

 

少なくともそのくらいの気合いで好き嫌いを決めて下さい。笑

 

(でも、高級フルコースやハイブランドのスーツを選べって言ってるわけじゃないですよ。逆に肩がこって住むのが辛くなりますからね。。
最高に上手いしょうが焼き定食や、ものすごく着やすい普段着を見つけて欲しいんです。)

 

そして、固定観念や先入観は捨てて下さい。

 

建てて転売するビジネスなら別ですが、本気で自分の家をつくるなら、自分をさらけ出して、心の底から素直になって下さい。

 

そうしないときっと後悔する時がきます。

 

それと、、専門家(もどき)が言う、「普通は」とか「一般的には」という言葉には騙されないで下さい。

 

その言葉の裏側にあるホンネは、

 

普通は=自分たちがめんどくさくないのは

 

一般的には=楽に儲けるには

 

です。

 

名前は出せませんが、以前働いていた大手ハウスメーカーでは、素人の皆さんを納得させる(あきらめさせる)ためのこれらの言葉を、「魔法のことば」なんて呼んで笑ってました。。

 

そんな会社ソッコーで辞めましたけど。笑

 

また脱線しました。大幅に。笑

 

そういう訳で、私たち専門家、特に設計やデザインの部分を担う職種の人たちは、「間取り」と「デザイン」にプライドを持っています。

 

そこが自分たちの土俵であり社会的評価を頂く場所。勝負しているフィールドですから、日本中、いや世界中の誰にだって負けたくはない。

 

見方を変えれば、私たち作り手と皆さんたち住まい手の、想いと想いの真剣勝負の場でもあります。

 

ぜひ、勝負しましょう!スポーツマンシップにのっとって。笑

 

とことん納得するまで。

 

家を建てるくらいの時でしか、なかなかそんな経験できないと思います。

 

何回でもプラン描きますよ。

 

何十回でもデザインします。
—————————————————————————————————————————-

 

全五回に渡って、私の考える家づくりのポイントをお伝えしてきました。

 

いかがでしたでしょうか。少しは参考になったでしょうか。

 

家づくりを申し込んで頂いた方にいつも聞いている質問があります。

 

「好きな場所はありますか?」

 

「心に残る風景はありますか?」

 

「楽しい時ってどんな時ですか?」

 

私は、そこにどれだけ近づけるかが「良い間取り」そして「良いデザイン」だと思っています。

 

家づくりはとってもシンプルなんです。

 

シンプルに本気なんです。

 

それが、良い家づくり、後悔しない家づくりのポイントです。

 

皆さんの元にも、ただただ「好きな家」が届きますように。

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