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設計者のつぶやき | 健幸工房シムラ|自然素材で建てる自由設計の家。青梅市、あきる野市、八王子市、立川市の周辺エリア対応 注文住宅・リノベーション - Part 9

出張版☆家づくり図書館⑰~小さくつくって大きく暮らす。自分サイズの家づくり~

こんにちは!空間クリエイターの白岩です。

 

今週末、完成見学会がありますので、今日はその家づくりについてお話しします。
 
テーマは「小さくつくって大きく暮らす家」
 
家は小さければ小さい方が良いです。
 

まず単純に建設コストが下がる。

建った後からの冷暖房エネルギーや照明エネルギー消費量も下がり光熱費が下がる。

固定資産税も下がる。

土地も小さくて済むので、土地のコストも下がり、土地の税金も下がる。

将来のメンテナンス費用も下がる。

必要以上に面積にかかっていたお金を「建物の質=生活の質」にかけられる。

 

小さく建てる事にはデメリットが無く、メリットしかありません。

ただし、窮屈になってしまっては本末転倒です。

窮屈な家。ストレスのかかる家。住みづらい家。では、そもそも家を建てる意味が無くなってしまう。

なので、同じ満足、同じ住み心地、同じ暮らしやすさ、であれば小さければ小さい方が良いという事です。
 
そのために必要なのはただ一つ。

 
アイデアと創意工夫。これに尽きます。

そしてこれは私たち設計士にかかっていますので、私たち設計士は日々新しいデザインを考え、先人の知恵を学び、各種設計コンペなどでその考えが社会に適用するか確かめたりします。

 

皆さんは家ってどのくらいの面積が必要だと思いますか?

 

どこかで、部屋は6帖だとか8帖だとか、見た事聞いた事ある数字を鵜呑みにしていませんか?

 

だとしたら、売り手側の都合にまんまと引っかかっています。

 
だって僕らは、大きい家にしてお金をいっぱいかけてもらった方が儲かりますもん。笑

 

第二次世界大戦後、やっと人々に安息の時代がやってきて生活が安定し、急速に復興が進み経済成長を遂げていく過程で、家族が増え、ベビーブームが訪れ、日本には家が足りなくなりました。

 

そこで画期的な家づくりが発案されました。

工場生産による大量生産型住宅、ハウスメーカーの誕生です。

第一号は、ダイワハウスによる3時間で組み立てられる勉強部屋「ミゼットハウス」で、建築学科の教科書にも出て来ます。

この頃の間取りは、DK+2部屋という間取りが多かったようです。

キッチンと食堂、主に来客時に居間として使う小さめの部屋、家族がみんなで寝るための少し大きめの部屋。

来客が多い時や親せきが集まったりした時は、2部屋つなげて大きな部屋にしました。

子供たちは個室を持たず、居間で宿題をしてみんなで寝ていましたが、兄弟が増え、生活も豊かになるにつれ子供にも個室が必要になってきて登場したのが前述したミゼットハウスです。

お父さんが日曜大工で庭に数時間で組み立てたと言います。
 
この、プレファブリケーションの考え方が家全体にも広がり、「ダイワハウスA型」や「セキスイハウスA型」「松下1号(現パナホーム)」などが相次いで誕生しました。

 

この頃の住宅って、、、必要最小限だった気がします。

 

時代は拡大志向でしたが、一般市民の生活はまだまだ余裕があったわけではないですから、少ない面積を工夫して使っていました。

 

もっと前の時代ですが、「ちゃぶ台」なんかが良い例ですよね。

ちゃぶ台を置けばそこが食堂になり、居間になり、ちゃぶ台をしまって布団を敷けば寝室になった。

子供部屋が必要になれば簡易的に庭に離れをつくり、子供が社会人になって巣立って行った後は、壊すなり、茶室になるなり、お父さんの書斎になるなりと自由さと可変性がありました。
物が少ない時代、決して豊かではない時代だからこその「生活の知恵」があり、それがそのまま「エコなライフスタイル」になっていました。

 

なんか、今の時代と似ていると思いませんか??

 

以前、ある高名な先生に「時代は50年スパンでらせん状に廻る」と教わった事があります。

 

今は、物があふれる時代、世界経済大国第二位の豊かな時代を経て、成熟社会となり、

「豊かだけれど無駄に多くを求めない」「自分自身が人生の価値を決めれる」時代。

50年前のように、「生きるために工夫せざるを得なかった」のではなく、「気持ちに余裕を持って工夫できる」 なんとも恵まれた時代です。

 

こんな時代に、高度成長期の大きければ大きい方が良いだとか、大は小を兼ねるだとか、拡大志向の家づくりは、数百万円ものお金の無駄遣いです。

 

ぜひ、ぜひ、設計士と一緒に、自分には何が大切か。自分に本当に必要なサイズはどのくらいか、考えてみて下さい。
そうすればほとんどの場合、面積は小さくできます。

 

私が某有名ハウスメーカーに在籍していた頃そのハウスメーカーの家を200件くらい調べた結果では、私が個人で設計を受ければ2~3坪は簡単に減らせました。

 

その200件全てにおいて。

 

それも、生活に必要な面積は一切減らさず、無駄(広告に少しでも大きい面積で載せたいがための不要な空間)を省くだけで。。

 
そのハウスメーカーとは当然のごとくケンカ別れしましたが、私はぜひ皆さんに少しでも合理的に効率良く家を建てて頂き、節約できたお金を、家の寿命を高められる素材を使ったり、断熱性能や耐震性能を上げたり、家の中の空気環境を良くする仕上げ材にしたり、一生モノの家具を造ったり、子供たちと出かけるための車を買ったり、、
毎日の暮らしを、皆さんの人生を、豊かにする事に使って欲しいです。

 

どうか皆さん、自分たちの価値観で、自分たちのライフスタイルで、自分たちなりの家を、一度きりの自分たちの人生のステージを、創り上げて下さいね☆

 

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出張版☆家づくり図書館 〜家づくりフェス!成功の秘訣は感動〜

こんにちは!空間クリエイターの白岩です。

 

今週末は参議院選挙ですね!

ちまたでは、三宅洋平さんによる今までにない伝え方。選挙フェスが話題になっていますね。

言葉遣い、風貌、格好、、、同年代の私から見てももうちょっとやり方があるのでは、、、ってツッコミたくなる所もありますが、彼の言葉は他の誰よりも心に響きます。

それは彼が、必死で、精一杯、ホンネで、全てを賭けた覚悟を持って、自分の言葉で伝えようとしているからではないでしょうか。

己の我欲、保身、利益、などではなく、みんなでみんなの未来のために。と必死に呼びかけている。

彼の話し方は、主語が「私」ではなく「みんな」なんですね。

後から考えればそれが選挙ですし、当たり前なんですけど、今まで誰も気づきませんでしたよね。。。

「私に」1票を!必ず公約を実現してみせます!

という今までの選挙に革命を起こしたといっても良いかも知れません。

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私は彼の演説を聞いた時、コンピューターではない、建築家という一人の人間の生き様に似た感覚を受けました。

 

それなりにキレイにまとまった、当たり障りの無い、機械的な建築も良い。でもそれはあちこちで売っていますので好きなの探して買った方が良い。安いし早いし大企業の看板も付いてきます。

でも私は一人の人間としてそういう空間に感動したことは一度もないんです。

それよりも私は、一緒に、手作りで、苦労も不満もすれ違いもありながらもそれらを乗り越えて創り上げた空間に、意味があると、それこそが現実の人生であり、現実の人間関係であり、実際の日々の暮らしだと思うのです。

ならば、その人生生活の拠点となる家もまた、現実の家であり、現実の家づくりでなければならないと思います。

 

血の通った私たち人間が、一度きりの人生の拠点とする空間、生きていく場所は、血の通った人間の手で創られた血の通った空間でなければいけません。

 

そして、心が震える『感動』が得れる空間があるとすればそれは、人間生活のベースとなる住空間にまずあるべきです。

 

人が生きていく糧って、前を向いて人生を歩いて行くための糧って、感動や喜びという所にあると思いますから。

 

昔、ある建築家の先人にこんな事を教わりました。

施主さんの要望を全て叶えて満足して頂けたら100点満点。

でも、施主さんの気持ちになり、思いに寄り添い、言葉にできない願いを叶えられたら120点頂ける。そこに至って初めて満足を超えた感動をして頂けるのだ。と

 

私たち設計者は皆、そこを目指して日々知識を増やし、経験を積み重ね、自問自答を繰り返しています。

 

住み手の皆さんの一生に関わる真剣勝負。

私たちにとっても毎回毎回が、この職を次もまた続けるべきか否かを賭けた覚悟で臨む真剣勝負です。

意見がぶつかる事もあるでしょうし、不満を感じる事も、不安になる事もあると思います。

でもそれこそが、本当の人間関係。

本当に感動できる家づくりは、その先にしかありません。

 

家を商品のように買うという発想や、うわべだけのビジネス関係では絶対に辿り着けません。

 

家は物ではありません。

たった一度きりの人生のベースとなる「環境」なんです。

子供がこれから育っていく「環境」なんです。

どうか、家の環境にこだわって下さい。

家の素材、その結果できあがる家の中の空気にこだわって下さい。

そして最も大切なことは、家を「好き」になって下さい。

好きになれる家をつくって下さい。

そうでなければ、悲しすぎます。

どんなに高性能で等級なんちゃらって国のお墨付きをもらっても、どんなにメンテナンスの手間がかからない楽な家でも。

 

シムラでもプロとして当然、耐震も省エネも断熱も全て最高等級仕様を用意していますし、長期優良住宅や認定低炭素住宅もラインナップを用意していますが、それらの価値観は全部おまけみたいなもんです。オプションです。

まず何より、そこに住むことが気分よく無ければ。愉しくなければ。その家が好きでなければ。一体何の意味があるでしょう。。

何のために家を建て、何のために人生を左右するほどの金額を支払うのでしょう。

家は、レースで勝つためのマシンではないんです。

勝ち負けなんて無いんです。何かの指標で比較なんて無意味なんです。

家の価値を決めるのは、価値を決めれるのは、「自分」だけなのですから。

だって自分の人生ですもの。自分が生きていくための場所ですもの。

一戸建てだって、小屋だって、マンションだって、賃貸だって、キャンピングカーだって、カタチはなんだって良いです。

ただ、結果のカタチは何でも良くても、マックや牛丼や100均の感覚で選択しては絶対にだめです。

使い捨てられませんし、交換もできません。

価格も人生を賭ける金額です。どんなに安くたって建物だけでも1000万円超えるのです。土地も入れたらもっともっとです。

ほとんどの人がローンを組んで払うのです。そりゃあ2000万円よりは安いけれど、感覚がマヒしているだけで、どんなに安くても家は人生を左右するほどの価格なんです。

 

色んなことを妥協してあきらめて値段で選ぶくらいなら、私なら家なんて買わずに賃貸で良いです。税金はかかるし、身動きとれなくなるし。

欲しくもないものに自由を奪われたくないですし、そんなものを30年以上も背負いたくない。

 

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私は「お客さん」と呼ぶのが嫌いです。

ましてや、「お客様」という言葉は使った事がありません。

私には「お客さん」という言葉は「年間何十人のお客さんの一人」に近いニュアンスに感じられるからです。記憶にも残りづらい。

なので、失礼のないようなトーンで「〇〇さん」としっかりお名前で呼ぶように心がけています。

ぜひ、私たち設計者と友達になって下さい!

友達にならば、良い事も悪い事も、不満も不安も素直にぶつけるはずです。

その代わり喜びも2倍です。楽しさも2倍です。

喜びが2倍になって「感動」になります。

 

人生の中で最大級のイベントである家づくり。

そして人生はみんなに平等に一度きり。。

友達も恋人も家族も、私たちも、、この出会いは奇跡であり、まさに一期一会です。

ならば、一緒に最大級の感動をしましょう!

 

出張版☆家づくり図書館 ~杜ウェディング~

こんにちは!空間クリエイターの白岩です。

 

先日6/11(土)に、小作駅前にある弊社カフェ&ショールーム「杜」にて結婚パーティを行いました。

誰のかと言いますと、、、「私」です。身内ネタですみません。笑

初の試みとなった今回の「杜ウェディング」

手前味噌で恐縮ですが、、、、

素晴らしかった!!!!!

手前味噌で恐縮ですが、、、、

今まで参加した結婚式で一番でした!!!!(自分のだったから??笑)

 

いやでも、何が素晴らしかったかと言いますと、
 
”全て”手作りだったんです!!!!
 
会場の設営や料理はもちろん、ウェディングケーキ、ブーケ&ブートニア、招待状、案内地図、当日のカメラマン、映像、音響、生演奏、ゴスペル、ヘアメイク、ネイル、ドリンク、餅まきの餅、、、、
 
ぜーんぶ、シムラスタッフと杜カフェや杜イベントの関係者たちでつくりあげました。
 
私たちが自分たちで外部から用意したのはドレスとタキシードだけ。
 
ひじょーにラクでした。いや、もとい!ひじょーにあたたかいパーティになりました。
 
何ていうか、自分たちと仲間でつくりあげていく、その経緯。そして今後の繋がり。。

 

一般的な式場でパッケージプランの中からつくり上げていく結婚式は、当日がメインでその前後というのは、新郎新婦と式場のコーディネーターの間でだけの共有で終わってしまい、そこで式を挙げる、年間何百何千というカップルの内の1組で終わってしまうかなと思うのですが、仲間とのつながりの中で作り上げる式は過去(経緯)と今(当日)を未来(これから)につなげてくれる気がします。

 

なんか、家づくりと同じだなぁと新婚旅行中考えていました。
 
いえ、家づくりと似ているのではないですね。
 
結婚パーティも家づくりも、週末のバーベキューも毎日の夕飯も、全て同じ「日々の暮らし」の一つだという事なんだと思います。
 
家づくりは人生で最も高価な買い物ではありますが、だからと言って、背筋伸ばして肩ひじ張って着飾って挑むものではないと思います。
 
一生に一度きりの大イベントではなく、これからの「毎日」をつくっていく事なんですから。
 
それに、作ったらそれで終わりではなく、そこからまた日々の暮らしがはじまるのですから。
 
生涯メンテナンスフリーな建築なんて世の中に存在しないのですから。
 
法隆寺も東京タワーも最先端の超高層ビルもメンテナンスしながら時代とともに生きています。
 
人間に最も身近で毎日使い込んでヘビーローテーションしている「家」ならなおさらです。

 

だから、共に考え、共につくりあげ、共に生きていく。

 

そんな家であり、そんな家づくりでありたいと切に願います。
 
そして、そんな暮らしの場を環境を、空間の専門家として提供していきたいと強く思います。

 

もちろん設計者は設計力やデザイン力を、工事管理者は施工力を日々磨いて、己の土俵では誰にも負けないようにレベルアップしていかねばならないのですが、正直、住宅建築においてはビルや国立競技場ほど精密で専門性の高い「技術」は必要ありません。
 
すでに建築基準法や施工基準で最低ラインが決められていますし、現代ではちょっと前の最高基準が最低基準になってきています。
 
温熱環境や断熱性能であれば、認定低炭素仕様や省エネ等級4、一次エネルギー等級5など。
 
施工技術であれば、旧住宅金融公庫仕様、今でいうフラット35など、住宅の資産価値を上げるための金利優遇仕様です。
 
当然シムラでもそれらの基準はゆうにクリアしていますし、よほど変な会社でない限り現在のほとんどの住宅会社はこれらをクリアしていますので、性能や施工技術というのは、世の中全体が高いレベルで平均化、一般化してきていて、良い意味で差が無くなってきています。

 

そのためなおさら、住宅建築で大切なのはそれら緻密なテクニックや精密なテクノロジーよりも「気持ち」や「心」といった曖昧で抽象的な部分です。
 
なぜなら、そこに住む私たち人間もまた、気分や体調によって感覚が大きく左右される「生き物」だからです。
 
365日24時間、常に一定で均質な環境が必要な美術品ではないのです。
 
日々揺れ動く感情、その日その日の体調、瞬間瞬間の喜怒哀楽、それら不安定で不確定な、曖昧で抽象的な要素が毎日を生きていく上で一番根っこで関わってくる要素であり、住宅はそれらを大きく優しく包み込む柔軟に変化する器でなければなりません。
 
ゆえに、間取りも構造も素材も、そういう要素と思考で積み上げていかねばならないと思います。
 
新婚旅行でギリシャのサントリーニ島と首都アテネへ行ってきまして、技術レベルでは30年前位の日本と同等の住環境と暮らし、その地に残る世界でそにしかないローカルアイデンティティビジネスを垣間見て来まして、建築界の著名な諸先輩方や経済人が言っているこの先の日本、この先の住宅産業が体感で分かりました。
 
また次回の家づくり図書館でお伝えしますが、技術の進化も経済の発展も最終的には全ての目的である「人々の暮らし」という根源的な部分に還ります。
 
そういう意味でも、「何を、誰が、誰(何)のためにつくるのか」 がやはりもっとも大切な要素になると思います。
 
顔の見えない相手、性格も好みも顔も名前すら知らない相手にどうやったら「気持ち」や「想い」を込める事ができるでしょう。
 
どうやったらそこに住む人の気持ちや想いを感じ取る事ができるでしょう。

 

人の住む家を、私たちの手で、○○さんのために つくりたい。

 

住宅はスーパーに並んでいる商品ではない、買う「物」ではない、共に「つくり上げる」暮らしの「場」なんだと改めて思いました☆

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6/4(土)-5(日) 完成見学会 ~木と漆喰とアウトドアポーチの家~

西多摩郡瑞穂町の閑静な住宅地に、柔らかくおおらかな「この場所らしい」住まいが完成しました。

建て主のIさんとは、友人とおしゃべりするような感覚で打ち合わせを重ねてきました。

 

二人ともハーレーを乗りこなす、ワイルドな夫婦。

 

とても知的なユーモアがあり、つっ込みも早い、でも酒が飲めない旦那さん。笑。旦那さんすみません!m(_ _)m

 

いつもニコニコ笑顔で、でも鋭く厳しい指摘をするしっかり者の奥さん。笑。奥さんすみません!!m(_ _)m

 

そんなお二人とお子さん二人の、夢とユーモアいっぱいの住まいです☆

見どころは、、、とてもたくさんあります!

 

・大きな屋根とちょっと壁のあるアウトドアポーチ

雨の日の車の寄り付きや、強い日差しを遮る子供のあそび場に。

そしてハーレー置き場、ハンモックを吊ったり簡易プール置いたり、バーベキューしたり。

 

・玄関-キッチン-リビング-トイレとぐるぐる回れたりショートカットしたりできる家事動線

・大きなパントリー

・配膳カウンター下全面に設けた調味料入れ

・小上がりタタミ

・大きなバルコニー

・空間を3方向から利用した収納ターミナル

・小屋裏収納

・枠無し木造りアウトセット扉

・木造りの造作家具たち

・天井、壁、全面の漆喰

・足の裏に伝わる密度が違う、ぶ厚い無垢の床材

 

 

この家の造り方は、弊社主力ラインナップである「イロドリ」です。

イロドリ はシムラのオリジナル住宅ではありますが、スケルトン&インフィル という建物を外皮と内部に分けて構成する、次世代住宅のスタンダードとされている家づくりの考え方とそれを実現するための木造ドミノ工法という次世代型木造軸組工法で出来ています。

スケルトン&インフィルの考え方は、国土交通省や日本建築学会も20年近く前から普及促進してきました。
私も学校の授業で習った覚えがあります。笑

スケルトン=建物の屋根や外壁といった外皮 は、我々専門家が性能や耐久性に責任をもって造り、

インフィル=建物の間取りや内装 は、住み手である皆さんが主役になって我々が名脇役となって一緒に造っていく。

そんな当たり前の家づくり。

でも、そんな当たり前の事が大量生産、大量消費時代の工場生産型の家づくりではできなかったのです。

 

 

☆イロドリのコダワリ☆

①自然素材でつくる

自然素材でつくられた空間と、合板の床材やビニールクロスなど化学建材でつくられた家の「気持ち良さ」の違いは、入って比べて見ればすぐにわかります。

敏感な人は、頭痛、ぜんそく、アトピーなどの症状として現れますが、そうなってしまったらもうそこは人の住める環境ではないという事。家としては不適格な空間という事になります。

人生の中で最も長い時間を過ごす空間である「家」。さらに、子供にとっては体や心をこれからつくっていく環境。

何よりもどこよりも、まずは「家」が健康な空間であること。

そこは専門家として絶対に譲れませんし、そうではない家はどんなにメリットを探してみても「家」としてはお勧めができません。

 

 

②おおらかにつくる

人は必ず年をとり、家族構成は必ず変わります。

「今」ベストな家をつくっても、「5年後」は間違いなくベストではなくなります。

そして、5年後にベストな家は誰にもつくれません。

もしもつくれたとしても、逆にその家は今はベストではありません。それでは意味がありません。

家族と共に成長し、自分と共に変化しながら、一緒に年をとっていく家でなくてはなりません。

私は設計事務所時代に0.5ミリ単位で作り込んだ芸術作品のような建築をつくってきました。だからこそ言い切れます。

美術館や寺社仏閣ならばそれに大きな価値と意味がありますが、「家」にとってのつくり込み過ぎは、お金と時間の無駄使いです。

 

どんなに時代が変わっても人間は生き物であり自然物です。

そんな人間にとって、

理屈ではなく単純に気分が良い自然素材の空間を、

体や心に馴染みやすいお気に入りの普段着のような家を、

ぜひ体感しにいらして下さい。

 

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以下もご覧ください☆

【自然素材の家】完成見学会【たくさんの希望が詰まった家】

出張版☆家づくり図書館 ~その場所に住むということ。とかいなかの家~

こんにちは!空間クリエイターの白岩です。

 

私たちが普段家の設計をはじめる時、依頼主が誰だろうと予算がいくらだろうと要望が何だろうと、毎回同じように必ず行う事があります。

 

それは、「敷地を調査し、周辺環境を読み解く」という事です。

 

なぜかと言いますと、どんな人にも平等に、かつ最も重要な条件として関わってくる要素だからです。

 

ライフスタイルは変えられます。家族構成も自分の年齢も必ず変わります。

 

社会も価値観も好みも流行りも持ち物も変わります。

 

家を考える上での「内的条件」は、変わるし変えられますが、その場所の気候や風土、周辺環境、その場所の歴史、土地の記憶という「外的条件」は変えられません。

 

そのため、家だろうと美術館だろうと、建築はまず「外から」考えていく事になります。

 

まずは、ここは日本であるという事

 

世界的に見ると温帯に位置し、南北に長く、周囲を海で囲まれた日本の気候は、寒暖の差があり比較的高温です。
そして「湿度が高い」という最大の特徴があります。

そのため、日本の建築文化は、寺社仏閣に代表される日本の木造建築は、「湿気とどう向き合うか」という歴史でした。

 

湿気を読み解いていくと、自然と日本の気候風土や文化に合うカタチが導き出されます。

 

そしてさらに、ここは東京都青梅市。

 

青梅、羽村、あきる野といった、ここ西多摩地区は、電車で約1時間ほどで新宿、3~40分ほどで奥多摩と、都心へも別荘地へもアクセスがしやすい恵まれた環境にあります。

 

都会と田舎のあいだ。

 

あるいは、日常と非日常のあいだ。

 

住宅の分類で言えば、住宅と別荘のあいだ。というカタチが、この場所を読み解いた空間ということになると思います。

 

都会であり田舎でもある。

「とかいなか」の家。と私は呼んでいます。

 

そんな、とかいなかの家が完成しました。

https://sumitai-ie.jp/2016/05/7113/

 

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「U様邸」

景色を切り取るような深い軒の縁側。

設計は、シムラ設計チームの紅一点 伊藤です。

結構黒いです(笑)

外壁も、縁側のデッキも軒裏も柱も。

でもこの景色を見て、なぜ伊藤が黒にこだわったのかすぐに分かりました。

伊藤はこの1シーンをつくりたかったのだと思います☆☆☆

 

他にも事例を少し。

 

 

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「シムラ モデルハウス 紡木2」

ウッドデッキと縁側をミックスさせた、O・MO・TE・NA・SHI の ENGAWA

夏の強い日差しを遮り、冬の柔らかい陽を呼び込む、深い軒

耐震性と開放性、を両立させたメリハリのある窓配置

まさに日本の家です。

 

 

 

 

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「シムラ 小作駅前モデルハウス/カフェ 杜」

木の家づくりから木の暮らしづくりへ をテーマに、くらしのたのしみ を具現化させた家です。

木を愉しむ、暮らしを愉しむ、とかいなかを愉しむ、そんな仕掛けが満載です☆

 

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ぜひ、シムラの創り出す とかいなかの家 を五感で感じ、愉しんで下さい☆

 

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