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設計者のつぶやき | 健幸工房シムラ|自然素材で建てる自由設計の家。青梅市、あきる野市、八王子市、立川市の周辺エリア対応 注文住宅・リノベーション - Part 12

出張版 家づくり図書館 ~日本のカタチ、心のカタチ~

こんにちは、設計士の白岩です。

 

家には様々なカタチがあります。

 

それは、住む人によって変わり、設計する人によって変わり、造る人にっよって変わり、敷地の形状によって変わり、その場所の法的条件によって変わり、予算によって変わり、時代によって変わり、、、

家のカタチを決める要素というのは無数にあると言っても過言ではありません。
そしてその都度その都度、その無数の要素に人それぞれ優先順位をつけながらカタチが創られていきます。

 

でも、そこに住むのが誰だろうが、設計するのが誰だろうが、工事するのが誰だろうが、建つ場所がどこだろうが、予算がいくらだろうが、いつの時代だろうが、変わらない要素があります。

 

変わってはいけない要素があります。

 

それは、ここは日本だということです。

 

日本は、南北に長く温帯に位置し比較的温暖、そして周囲を海に囲まれた「湿気」の多い国です。そして四季がある国です。

 

なので、日本の家のカタチは湿気から家を守るように発展してきたカタチでした。
そして、日本の住文化は四季を愛でる文化でした。

 

例えば深い軒は、雨から家を守り、夏の強い日差しを遮り、冬の穏やかな陽を家の中に呼び込んでくれます。

その下にできる縁側の空間は、春には草花を眺め、夏には夕涼みをし、秋は紅葉を愉しみ、冬は日向ぼっこをする空間でした。

 

逆に、変わっていくべき要素もあります。

 

性能、技術、素材、そしてデザイン。

 

法隆寺をはじめとする寺社仏閣は、日本の気候風土や文化、そして日本人の心に合った「日本のカタチ」だから何百年、何千年と建ち続け、いつの世も崇拝されています。

 

でも、夏は暑く冬は寒く、とても人は住めません。
品格はあるけれどオシャレなわけでもカワイイわけでもありません。
崇拝はするけれど、お寺Tシャツはちょっと着れません。。笑

 

上手く言えないですが、私は「人が住める神社」「オシャレなお寺」が日本の家の理想形だと考えています。

 

日本に合ったカタチ、日本人の心に合ったカタチ。。

 

まだ見ぬそんな家を日々目指しています。

 

そして、そんな家を皆さんにお届けし続けたいと思っています。

 

ぜひ、次々に建っていく建て主さんの家や弊社のモデルハウスにご注目下さい。

 

少しでも実例でお見せできるよう、精進してまいります。( ̄^ ̄)ゞ

 

出張版 家づくり図書館 「収納」

こんにちは。設計士の白岩です。
ずいぶん久しぶりの家づくり図書館です。すみません。。。何回目なのかもわかりません。笑

 

今日のテーマは「収納」です。

 

「良いリビングをつくりたければ、まずは良い収納を考えてみなさい」
恩師の言葉です。

 

大小、多い少ないの個人差はありますが、「物」とはトイレやお風呂同様、生活にかかせない要素の一つです。という事は、家にとってもかかせない要素の一つです。

 

よく「収納が苦手」という建主さんとお話ししてましても、誰だって散らかしたいわけではないし、
煩雑な空間よりきれいに片付いた空間の方が気持ち良いと感じるのはみんな共通しています。
ではなぜ片付かないか。
色々聞いていると、まずは単純に「収納する場所」が無いんですよね。
あとは「捨てられない」とか「不要な物が多い」などなど。。。

 

この「捨てられない」とか「不要な物が多い」といった部分は、物事の考え方や性格、収納との相性など精神的な部分が実は多くを占めています。
弊社には「ライフオーガナイザー」という、収納のテクニックや収納の仕方という「答え」の部分だけでなく、そこに至るまでの考え方、捉え方、脳や性格のタイプなど、収納という事に対してただ単に「収納するお手伝い」だけではなく、その人その人に合った収納の仕方、考え方、向き合い方など、根源的な部分からアドバイスできるプロフェッショナルもいます。
収納がストレスに変わってしまったら辛いだけですから、何も強制的に片付ける事が収納ではない。暮らしや住環境を「気分良く」する事が収納の目的だという事なんですよね。
ご興味ありましたら、設計打ち合わせなどに同席してくれますのでいつでも言って下さいね。

 

では、建築の空間的な「収納」については私の専門分野です。これにも色々な見方、賛否両論あります。

 

「収納は多ければ多い方が良い。けれどリビングはできるだけ広く取りたい。。」
「納戸が欲しい。でもそれでリビングや寝室が小さくなるのは嫌!」
「家全体の金額で考えるとリビングの1坪分と収納の1坪分が同じ金額。。なんか収納つくると損した気分になる」

 

収納とリビングや寝室は、家の中の用途としては陰と陽のような関係なので相反する性格を持っていますからこのようなご意見を良く聞きます。
なかなか矛盾だらけでございまして、難問です。笑

そこで20年くらい前から流行り出したのが「見せる収納」というテクニックでした。
(建築の歴史的にはもう65年くらいも前にスウェーデンのストリングという建築家が壁面収納家具を設計したのがはじまりと言われていまして、今でも”string”は北欧を代表する壁掛け家具です)

それは、昔は廊下の薄暗い突き当たりにあった階段をリビングの中につくる「リビング階段」と同様、画期的な発想でした。

でも見せたくない物だってあるし、そっちの方がはるかに多い。。
その需要に伴って様々な建築家が色んな収納を発想していきます。
何か別の用途と兼ねる、「複合型収納」のはじまりです。

 

階段の下を利用した収納。
見た目は壁と全く一緒になる壁収納。
こっち側とあっち側から使える収納。
上はベット、下は収納。
椅子の座面の下の収納。
床の下の収納。
天井の裏の収納。
壁を凹ませた収納。
などなどなど。。。

 

私が以前、ビフォーアフターというテレビ番組で取り上げて頂いた家も、その理由の1つはこうした「収納の仕掛け」でした。
見た目は壁。押すと動いて、半分倒すとベットになって、もう半分倒すとテーブルになって、その下を引っ張ると椅子が出てきて、椅子の座面を開けると収納になって、、みたいな。
やり過ぎて、複合ならぬ「複雑収納」になってしまいまして。。。もうよく覚えてません。笑

 

複雑収納は、費用対効果的にも日常の使い易さ的にもオススメできませんが、複合収納はオススメです。
例えば、坪単価70万円の家で1坪分の収納をただの収納空間にしたら、そのスペースをつくるだけで70万円。その中に棚やら何やらつけていったらすぐ100万円オーバーです。
それと同じ用を満たす複合家具が何個つくれる事か。。。
おまけにそのシワ寄せで寝室が1坪減ったりなど、踏んだり蹴ったりです。。。

 

費用対効果が重要な個人の家において、「兼ねる」という考え方は収納に限らずとても有効です。
単純に1つの値段で2つ、または3つの用を満たせるのですから。
そうして合理的に節約したお金で好きなインテリアを揃えたって良いですし、建物や設備機器の性能UPに使ったって良いですし、車買ったって良いですし。
知恵と工夫で、総合的に暮らしを豊かにできるわけですよね。
それら一つ一つの「暮らし」を丁寧に考えて積み重ねていく事が、「家」を考えるという事だと思います。

 

「収納」と言うと収納単体で考えがちですが、全て繋がっていくんですよね。
それが「バランス」という事だと思います。
コストバランス。デザインバランス。そして、皆さんの毎日の生活や人生設計のバランス。

 

「良い窓をつくりたければ、良い壁を考えてみなさい」
同じ恩師の言葉です。

 

今では半分、いや3割くらいは分かったつもりなんですが、まだまだわかってないと言われるかな。。笑

シムラ設計チーム!

こんにちは!設計士の白岩です。

今日は仲間をちょっぴり自慢させて下さい。

先日お引渡しを終えたお客さんからとっっっても嬉しいメールが届きました。

一部抜粋して紹介させて頂きます。

「今回、設計士の伊藤さんには(私の勝手な想像ですが)女性、妻、母の視点で設計していただき、妻も大変感謝しています。妻と同じ世代であり、同じように育児を行っている伊藤さんだからこそ、図面上の数値や論理的な合理性を超えた、愛情や温もりのある、楽しいお家に仕上がったのではないのか」

また、アレルギーをお持ちのお客さん家族にも、住み始めて2~3日で早くも健康的な変化が現れ始めたともありました。

健幸工房シムラの目指す健幸住宅(健康住宅+建幸住宅)と、シムラの誇る女性設計士の身内自慢でした☆

 

シムラ設計チームには現在3名の設計者が居ます。

今ご紹介した、紅一点。生活者目線、現役子育てママ設計者の伊藤。

今までに何十棟、(もしかしたら100棟超えてるかも!?)もの設計実績を誇り、数々の新商品・新技術を開拓してきたベテラン設計者の増田。

(手前味噌で恐縮ですが)有名設計事務所や大手ハウスメーカー、様々な工務店など住宅業界のあらゆる業態を経験し、数々の受賞歴や雑誌・テレビなどへの掲載実績がある、設計日本一を目指す実力派設計者の白岩。

それぞれの持ち味や武器を活かし、相互に刺激し合い&フォローし合い、色んな勉強会にも参加しながら、シムラがご提供する家の設計や新商品・新技術の開発をしています。

新国立競技場が話題になっていますが、テレビや雑誌に登場する有名建築家のイメージが強いせいか、設計者は敷居が高いと一般的に思われがちですが、シムラ設計チームはまっっったくそんな事はないんで、ぜひぜひお気軽にお声かけ下さい。

たいてい事務所の奥でコソコソ設計してますので、聞きたい事、相談したい事などありましたら、営業担当や受付などにお願いして、いつでも表に呼び出して下さいね。笑

 

出張版 家づくり図書館② 失敗しない家づくり

こんにちは。設計士の白岩です。
いよいよ関東地方も梅雨入りし、じめじめと雨の多い日が続いていますね。。。
我々、特に職人さんにとってはこの時期が一年で一番嫌な季節です。
建築現場は屋根がかかるまでは雨だと仕事になりませんから、商売あがったりです(-_-;)

さて、出張版 家づくり図書館➁
➁ !? まだ二回目です。。すみません。。。

今回は「失敗しない家づくり」についてです。
今まで全国各地で家づくりセミナーや設計講演をさせて頂いた中で、一般の建て主さんからの質疑で最も多いのがこの質問です。

そりゃあそうですよね。
多くの人にとって家づくりは一生に一度、しかも人生をかけた金額を費やすわけですから。
「家は3度建てなきゃわからない」なんて、ずいぶんと勝手な格言ですよね。(苦笑)

10年間この質問を受け続けて来て、色々答えを探して来ました。
全国のハウスメーカーに設計監修やアドバイザーの名目でもぐり込んで比較したり。
全国の建築家をあいうえお順に調べて電話かけたり。。
全国の工務店に突撃インタビューしたり。。。

振り返ってみるとなんて迷惑な奴なんでしょう。。笑

ハウスメーカーも建築家も工務店も、まさに千差万別。
同じ建築家という職種同士でも、同じハウスメーカーという企業形態同士でも、言ってることもやっている事もかなり違います。
同じ質問をしてもまず同じ答えは返ってきません。正確には、6割は一緒で残り4割は全然違うといった具合いです。
(6割というのはいわゆる赤点ライン。そのライン以下では地震で崩れたり、雨漏れしたりと、そこまでは同じじゃなきゃそもそも家として成立していないというラインです)

そんな中、今現在確信的に感じているのは、結局「信頼できる専門家のパートナーを見つけること」これに尽きます。

専門家のパートナーとは、設計士や工務店の技術者です。(残念ながらハウスメーカーでは専門パートナーにはなれません。ハウスメーカーは製造業ですので、研究室で製造した家を売る業態です。建主さんたちと直にやり取りするのは家を開発している研究者ではなく専門能力の低いコーディネートスタッフです。必然的に家をつくるのではなく買うやり取りになります)

餅は餅屋。車を買う時はディーラーさんに相談するように、髪を切りたい時は美容室に行くように、家を建てる時もくしはリフォームする時は、家の専門家に相談する以外にありません。

よくご自分で、くたくたになるまで図書館に通いつめたり、専門書を買い込んだりする方もいらっしゃいます。
その熱意は一緒に家を考えていく上では絶対大事なのですが、自分の家の設計がスタートする前に業界全体的な知識を身に着けるその努力は、はっきりと言ってしまうと無駄なんです。。。
素人の方が受験勉強のように短時間でどんなに知識を詰め込んでも、学生の頃から専門教育を受け、その道何十年の先生に弟子入りし、かつ実際の実務経験を積んできた我々専門家に敵うはずがないのです。

相談の時点で費用は通常発生しません。
逆に言うと、相談するだけで費用を取ろうとする専門家は止めた方が良いです。
メールでも電話でも、何かのイベントでの立ち話でも、お気軽に声をかけてみて下さい。
皆さんが思っているほど設計士の敷居は高くありません。
むしろアホが多いですよ。笑
テレビや雑誌に出てる偉そうな先生たち、だいたい知ってますがみんなアホですから。(怒られる。。笑)
もちろん私も大アホです( ̄∇ ̄)v

ぜひ肩の力を抜いて気楽に、何よりも自分の夢を愉しんで、人生で一度の貴重な経験を、想い出をつくって下さい。
私たちは専門家のパートナーとして、奇跡的に出逢えた一人の友人として、持てる経験や知識の全てを提供します。一緒に夢を形にしましょう!!

 

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暮らしの風景

こんにちは。設計士の白岩です。
以前家づくりのお手伝いをさせて頂いた施主さんから、とっっっても素敵な写真が送られてきました☆

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黒い床は、墨入りモルタルといって漆喰や土壁のような日本建築の伝統技術です。
お城や蔵に使われるくらいですからとても風合いや品格があります。そこに子どもが落書きして遊んでる。
親はというと、子供は楽しいし落書きを消すための雑巾ぶきで土間が掃除できて一石二鳥だからどんどん描けという。

私たちが設計したいのは、まさにこんな風景です。

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