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家づくりカフェ28 ~生きた家。生きていく家~

こんにちは!設計士の白岩です。

 
「家づくりには正解がない」とか、「3度建ててみないと分からない」とか良く言われますが、評価基準が無い建築というのは家だけな気がします。

 
点数が採点者の好みによって変わると言うか。

 
これが、美術館とか図書館とか公共施設であれば、統計学や社会的価値や街のランドマークとしての価値など、「共通の」評価基準がそれなりにあります。
なので、設計コンペなどでも「満場一致で一等賞」という事が起きやすい。

 
その点住宅は、何かテーマやお題を設定しないと評価がしにくい。

 
こと個人住宅においてはまさにそれが顕著で、住む人(所有者)が良いと思うものが良いという事になってしまいがちです。

 
ただ、それで良いならコンピューターに設計条件を淡々と入力してEnterを押せばお手本のような設計図が出来上がる時代です。しかし、それが世の中から評価を受けたり雑誌に載った事例は未だ知りません。

 
なぜか。。。

 
教科書通りの、もし住宅テストってのがあるなら100点満点であろう設計がなぜ評価されないのか。。。

 
それはきっと単純に「つまらない」からです。

 
「ああ、予定通りに出来た。良かったね」 「はい、いくらになります」 で終わるからだろうなと感じています。

 
そこには、感動もストーリーも思い出も何も無い。

 
良くも悪くも、喜んだり怒ったり、迷ったり悩んだり、感激したりがっかりしたり、という喜怒哀楽すら無い。

 

 

「感情のない建築」だからです。

 
家はショーケースに入れて飾って置く「物」ではなく、暮らしの「場」なのですから当然と言えば当然です。

 
ああ、キレイに出来た。壊れないようにそっとしまっておこう。

 
ではダメなわけです。そもそもそれは家じゃないわけですね。それでは、1分の1の模型でしかないわけです。

 

 

家は、、、

 
ぶっ壊れるくらい全力で暮らしましょう。笑

 
壊れたら直してあげましょう。

 
たまには、洗ってあげたり、お化粧してあげたり、オシャレもしてあげましょう。

 
一緒に年を重ねていきましょう。。。

 

 

 

家に関して、もう一つ良く言われる言葉があります。

 

「家づくりは人生づくり」

 

私は、この言葉の方がずっと好きです♪

 

とおりぬけフープー

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