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家づくり図書館 ~この時に、この場所で、あなたらしい家づくり~

こんにちは!設計士の白岩です。

今回は、私たち健幸工房シムラがお届けする家の根っこにある想い、家づくりへの気持ち、そして建った後の皆さんの暮らしへの願いを少し綴らせて頂きます。

 

「和の心、日本のカタチ」

 

家のカタチは人の数だけあります。

 

しかし、結果どのような姿形に出来上がったとしても、全ての人に共通する事が一つだけあります。

 

それは、

 

『家が建つ場所が日本だという事』

 

じゃあ、昔ながらのいわゆる「和風住宅」が一番良いのか。

そういう訳ではありません。

昔の人の知恵と経験の結集ではありますが、近代日本になるまで世界を知らなかったからそれしかできなかったというのも確かです。

なので、和風住宅も数ある「和」のカタチの中の一つです。

そして、本来の「和」に込められている意味とは表層やカタチの事ではありません。

 

私も今まで、和風住宅、アメリカンスタイル、カントリーナチュラル、ヴィンテージ、スタイリッシュ、エレガント、、、、
様々な住宅のデザインを経験してきましたが、北欧の家とかアメリカ西海岸の家とかをただ真似た家はどうにも馴染まなく、
浮いてしまっていました。夏は暑く冬は寒く、しまいにはすぐ家がカビたり。。。

 

造り方や材料の使い方は日本の使い方にし、雨や雪や四季の変化を考えて少しデザインを日本的にアレンジしてあげたら、
何のことはない、他の多くの日本の家と同じように日本に適した何の問題もない家になりました。

 

スタイルにはそれぞれ、日本でいう和風住宅のようにその場所の風土と歴史から出来上がってきた「背景」が必ずあります。

 

でもその背景をきちんと知った上で、自分らしく、愉しく、色んなスタイルの「自分の家」を創り上げることは私は大賛成ですし、それこそが「和」の本質だと思います。

 

金子みすゞさんの「私と小鳥と鈴と」という詩の中に「みんな違って みんないい」という言葉があります。

私はこの詩を読んだ時、あ、これだ!これが日本の和だ!と直感しました。

みんな違うという当たり前の前提を理解した上で、それぞれの良いところを引き立て合い、
歩み寄ってより良い関係を築き、より良い未来へ向かっていこうという姿勢。

 

それが「和」だと考えます。

 

もう一つ、

とても簡潔で分かりやすいので学生に教える時などによくパクらせて、じゃなくて引用させて頂くのですが、

千利休が残したとされる「和敬清寂」いう四文字熟語。解釈していくと和の心が込められています。

 

①人と人の和
おもてなしの精神。自分とは価値観や趣味嗜好が異なる相手を主として喜ばせる精神。
それは他者を理解する姿勢がなければできない。
②人と物の和
人と物との距離感、バランス。
人の五感に影響を与える物と、影響を与えられる人との関係性。
③物と物との和
どの物と物の取り合わせ、組み合わせがそれぞれを一番引き立たせることができるかの配慮。
茶道の心得ですが、そのまま家づくりに全部当てはまると思います。
当たり前ですよね。
自然物以外の世の中の全てのモノやコトは「人」が「人」のために生み出したのですから。
それがいつしか「人」のためではなくなって、相手のバランスを崩し、己のバランスも崩していくわけで。。
答えはとってもシンプルなんです。
これからも「人」のための家、「人と空間の和」を追求していきます。
その先に、皆さんのただ愉しい暮らし、当たり前に素敵な毎日が生まれるように。

 

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家のカタチ
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