まちゼミ~親子で紙すき体験会~開催しました
スタッフおーちゃんです。
先月、古民家むくで開催したまちゼミ和紙アート~親子で紙すき体験会~の様子です!
東京手すき和紙工房の北村先生をお迎えして、古民家むくとしてははじめてのイベントを開催しました。
紙すきは小学校などでも体験すると思いますが、北村先生のイベントは、和紙の原料である楮(コウゾ)の加工から行います。
和紙は、コウゾの皮を幹から剥ぎ取り、外皮をナイフのような道具で剥ぎ取っり現れる内皮を使います。
まず子どもたちは、この外皮を剥ぎ取り繊維の傷やフシ、汚れを取る作業から始めました。
*ちなみにこの外皮や不純物のことをチリといい、この汚れを取る作業をチリ取りというそうです。
このチリや質の悪い原料を混ぜて作った紙がチリ紙です。チリ紙のチリはここから来ているんですね。
チリを取り除ききれいになったものを、今度は丸太の上で繊維がワタのようになるまで叩きほぐします。この作業は、とても大切で丁寧にしっかりやらないといい和紙にならないそうです。
つぎに、たたきほぐれた繊維と水、透明な液体トロロをよく混ぜこれで準備完了!
*トロロって、トロロ昆布じゃないですよ♪トトロアオイという強い粘り気のある植物の粘液だそうです。
わたしは、しばらく昆布だと思っていました。(笑)
さあ、さっそくお待ちかねの紙すきです。
先ほど出来たドロドロの液体を、スケタと呼ばれる木枠で手前からゆっくりとすくいゆらゆらと前後に揺らしながら均一に整えます。この作業を、数回繰り返し厚みを出していきます。
スケタですくう角度が悪いと、最初にすくった液体が寄れてぐにゃっとした表面になってしまいます。この失敗もあえて北村先生は子供たちに体験させ、和紙づくりの繊細さを伝えます。
最後に、和紙の表面に好きな飾りやはっぱをのせ乾燥させれば完成!!
子どもたちそれぞれ個性豊かな、和紙ができました。
和紙を乾燥させている間、和紙を使った小物やアクセサリー作りも体験して頂きました。ここは、子どもたちよりも大人が夢中に(笑)おーちゃんも夢中になりすぎて、写真をとり忘れたのでこちらは広告用に撮影した写真で。
日本の手すき和紙は、無形文化遺産にも登録されましたが、改めて日本が古くから受け継いできた伝統の技、和紙の魅力を再認識させて頂いたイベントでした。
国産地元和紙の開発に取り組まれている北村先生。実は今回完成した和紙は、スタッフの家に生えていたコウゾを使用して作ったシムラ和紙だったのです。
近々青梅産のコウゾを使った青梅和紙も完成する予感…
今後も古民家むくでは、北村先生の和紙アートイベントを開催していきますよ♪
ぜひぜひお楽しみに!最後まで読んで頂きありがとうございました♡