土に還る家
前回の「土に還る家」では紹介出来なかったところを紹介してまいります。
リビングからは内土間を経て四季折々の顔を見せる庭が時間を忘れさせてくれます。
内土間は荒木田土に骨材、苦汁、水を混ぜた土を寝かしただけの昔ながらの三和土(タタキ)。ペタン、ペタン、リズム良く打っている職人さんは大変・・・
寝室の壁は竹小舞を組んで土壁にしてみました。竹小舞だけでもインテリア壁として使えます。作業場のライトの明かりが木舞の影を映し出してとても綺麗だったので上部だけは木舞のまま残しました。
お兄ちゃんも土壁塗りに挑戦です。お父さんより上手?
発酵させた土を使うので、塗った後もしばらくは何とも香ばしい(笑)臭いがします。
「地熱の家」とは地下5mのところまでパイプを埋め込み、2重になっているパイプの外側を室内外の空気が通りパイプの底に貯めている水により地熱を媒介するシステムです。
基礎内にげんこつサイズのグリ石を敷き、蓄熱層を造ります。綺麗に土を落とした石を一個一個手作業で敷き詰めます。これがしんどい・・・2~3人で2~3日かかります。
トイレの壁は掃除が楽なように漆喰を磨き上げました。裸電球がよく合います。
玄関扉にはご主人が捜してこられた本物の蔵戸をいくらか詰めて使用しました。
母屋梁がとても美しくバランスの良い切り妻になりました。