先日、お施主様ご夫妻が参加された
「家づくりワークショップ」の様子を取材させていただきました。
左官体験ワークショップ
今回は、左官職人さんの指導のもと、
主寝室の壁一面を天然素材の塗り壁で仕上げる体験です。
朝から気温の高い初夏の陽気でしたが、風通しのよい室内はとても快適。
使用したのは「ダイアトーマス」という珪藻土を主成分とした内装材で、
調温・調湿・消臭性能に優れ、心地よい室内環境をつくってくれる人気の素材です。
準備を整えておりますと、ご夫妻が到着。
軽やかに入室された奥様は、なんとご懐妊中で臨月とのこと。
「今日のワークショップが終わるまでは生まれてこないでね」と、赤ちゃんに声をかけてくださったそうです。
下塗りスタート
いよいよ壁塗りスタート。師匠はベテラン職人の小林左官さん。
コテ板に材料をのせ、壁に均一に伸ばしていく下塗りから始まります。
見た目は簡単そうに見えても、実際には力加減やスピードのバランスが難しく、
初めての方にはなかなか骨の折れる作業。
「パンケーキの生地みたい」「ケーキのクリーム塗るの苦手だったなぁ」などと笑いながら、
少しずつコツを掴んでいくご夫妻。
ご主人からは「父がDIYで部屋を改修したのを手伝ったことがあったけど、
子供の時はなんでプロに任せないのか不思議だったなぁ。」との思い出話も。
大人になってこそ味わえる、丁寧に向き合う時間の豊かさがあるのかもしれません。
途中、奥様の塗り方に個性が出はじめ、
「縦引きずり」という名前を師匠が命名。
周囲の「横引きずり」とのコントラストが面白く、
現場は和やかな雰囲気に包まれました。
いよいよ仕上げ
1時間ほどで下塗りを終え、休憩を挟んでいよいよ仕上げ工程。
乾きとの勝負になる二度塗りでは、表面に凹凸を出して壁の表情をつくっていきます。
「悩んだら負け」という師匠の言葉どおり、奥様はテンポよく、
旦那様はじっくり丁寧に。お二人の性格がそのまま現れたような、
味わい深い仕上がりとなりました。

乾かないうちにコテの繊細な力加減でスピーディに仕上げます
最後は、ご主人の「ここが気になる〜」という一言で笑いながら作業終了。
師匠の様に均一にならない部分が気になるようですが、
設計担当の増田が「厚く塗ったほうが調湿性能が(少し)上がるのでお得ですよ」との言葉に一同納得。
完成した「横引きずり」の壁は、主寝室の正面にふさわしい
印象的な仕上がりになりました。
家づくりワークショップは、契約時にお渡ししたパンフレットで興味を持っていただいたとのこと。
「せっかく家を建てるなら何か自分たちでも関わりたい」とお考えだったそうで、
床貼りと迷いながらも壁塗りを選んで正解だったと喜んでくださいました。
塗り方で表情が変わる左官の魅力、そして「自分たちで仕上げた」という満足感は、
きっと忘れられない家づくりの思い出になるはずです。
最後は仕上げた壁の前でみんなで記念撮影。
ご参加、誠にありがとうございました!
お引き渡しの頃には、新しいご家族が加わっていることでしょう。
これからも、ますます幸せな暮らしとなりますように。
家づくりワークショップ
健幸⼯房シムラは、建主様に6つの家づくりワークショップをご⽤意しています。
⾃分で家をつくるワクワクする体験や、職⼈の仕事や技を知る経験とともに、
「⾃分たちにしかつくれない家」が出来上がる。そんな素敵なワークショップです。
出来上がりを待つだけなんて、もったいない!
さあ⼀緒に、世界に⼀つだけの家づくりを楽しみましょう。
家づくりワークショップ