出張版☆家づくりカフェ05 ~空間のフィット感~
こんにちは!空間クリエイターの白岩です。
雪はまだ1度ですが、日ごとに冬が深まっていますね。
知人から紹介され、一度行きたいと思っている冬のイベントの一つに、横手の「かまくら祭り」があります。
地域の子供たちがかまくらの中におもてなししてくれ、甘酒やお餅をふるまってくれます。
皆さんは子供の頃などに「かまくら」を作った事はありますか?
私は福島の田舎育ちのため、かまくらと雪だるまは毎年必ず作っていました。
ああいう、包まれる空間ってすごく落ち着きますよね。
世界共通言語では、こういう居心地の良い落ち着いた場所を「ヌック」と呼び、
例えばイギリスでは「イングルヌック」と言って暖炉を囲む家族の空間を指します。
出典kenchiku228.blog85.fc2.com
出典mitaka.jpn.org
そのポイントは空間のサイズと火です。
私たち日本人も同様で、家の中だと薪ストーブ、キャンプだとたき火を囲んでいると、心が和らぎ落ち着きますよね。
そして空間って、広すぎても気持ちの拠り所が無くなって落ち着かないですし、狭すぎるとストレスになります。
広すぎず。狭すぎず。「程よい空間のサイズ」って「居心地のよさ」や「落ち着き感」にとってはインテリアや素材よりも重要なポイントで、私もよく、大きな空間の中にあえて小さな空間をコーナー的にご提案したりします。
そういった空間のメリハリって、ちょっとした事なんですけど、暮らしをとても大きく豊かにしてくれます。
何帖の部屋がいくつとか、机上の数字で杓子定規に空間を考えるのではなく、細やかで丁寧な「実際の体感としての空間のフィット感」が、現実の家には大切なんじゃないかと思っています(^_^)