家づくりカフェ24 ~気候風土適応住宅~
こんにちは!設計士の白岩です。
「気候風土適応住宅」って知っていますか?
近年、高気密・高断熱による外皮性能基準を強化した事により、日本文化的住宅が無くなる事を懸念し制定された制度で、一定の日本的要素をクリアすれば基準が緩和される制度です。
わかり易く言えば、ドイツの家を造れば日本トップクラスの断熱性能の家に簡単になります。
でも、外皮の断熱性能という一点にだけ力を入れすぎると、このままでは日本が偽ドイツになってしまうのでヤバい!と思って急きょ定められた制度です。笑
(ほんとにドイツの家をそのまま日本で建てたらあっという間に柱が腐ってしまうのでやめて下さいね。日本よりずっと寒いドイツ並みの断熱性能を用いて、あくまでも日本の気候に合わせた造り方をすればという事です)
う~ん。。なんか、十数年前に高断熱・高気密が流行って換気ができない家だらけになり、室内の空気が汚染されてシックハウスの病気が蔓延してしまって大問題になったんで換気扇を24時間回しっぱなしにしなさいっていう本末転倒な法律を定めた時と似ている。。。苦笑
後手後手の局所療法というか、右向け右!いや、やっぱ左!みたいな。笑
うーん、皮肉を言うと、根なし草の日本らしい?笑
困ったものです。。(>_<)
まぁ、ウチには関係無いですけど。笑
ちなみにこの家は、気候風土適応住宅であり、かつ外皮基準を余裕で満たした高性能住宅でもあります↓
現代の高水準性能とデザインで造られた、日本らしい家をぜひ見に来て下さい。
なんていうか、、、
この国で、この場所で、ここに住む人のために、
ただ丁寧に、ただ誠実に、ただ素直に造れば、後から定めた書類の数字や机上の基準なんて当たり前にクリアするんです。
人の手で造る家の本質、私たちの暮らしの本質、毎日の生活の本質、
いつの世も変わらない大切な事 を忘れずにしっかりと家づくりをしていきたいものです。