出張版☆家づくり図書館⑪~心の根っこにあるもの~
こんにちは!設計士の白岩です。
2016年になったばかりですが、もうじき2020年ですね!
2020年と聞いて認定低炭素義務化と思った建築関係者!マジメか!笑
2020年と言えば、東京オリンピックです。
私は1964年の東京オリンピックは当然知りませんが、焼け野原から復興し、世界一の東京タワーができ、日本中の人々に未来への夢と希望を与えてくれたと聞いています。
成熟社会、グローバル社会となった現在、次の東京オリンピックは私たちに何をもたらしてくれるでしょうか。
話は変わりますが、建築学科って工学部にもあるし芸術学部にもあるって知っていますか?
芸術的要素を持ちつつ、工学的に成立していないと、実現しないからです。
ゆえに、総合芸術と呼ばれます。
工学である以上、私たちはできるだけ合理的に建築を考えます。
コンピュータの前に座り、計算機を片手に、合理的に柱を建て、合理的に梁を組む。
一つ一つの案件が終わる度に私たちはそれらのデータを頭に蓄積していきます。
それはとても重要な事です。
しかし、それ以上に私たち設計者の記憶に残り、心に蓄積しているのは真っ白なキャンパスに引いた最初の線だったり、建て主さんの笑顔だったりします。
私は幼い頃から数学がとても好きでしたが、もし建築に工学的要素しかなかったら、きっと今頃はこの仕事を続けてなかったと思います。
人の心に蓄積し、未来への喜びを創り出す建築の芸術的側面。
以前、ある美術館の国際設計競技に参加した時、海外の設計士の方に、日本的空間や和の本質は、理論や学問ではなく、感性や心といった部分にあるので、根っこの所は日本人でないと感じ取れないね。と言われた事があります。
どの国でも文化や風土の根っこはそうなんだと思います。
著名なアナウンサーが「おもてなし」という5文字で日本人、日本文化の心意気を世界に伝えました。
そんな、日本人の日本人による日本的空間。
O・MO・TE・NA・SHI の家 モデルハウスが今週末いよいよOPENです。
ぜひ足をお運びください。