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出張版☆家づくり図書館29 家づくりのポイント④~性能~

 

こんにちは!空間クリエイターの白岩です。

 
家づくりのポイントシリーズ第四弾は、「家の性能」です。

 
では、家の性能とは具体的にどういう事でしょう。

 
それは大きく分けると、「快適性」と「寿命」です。

 
それぞれ見ていきましょう。

 

 

「家の快適性」

 
家の快適性とは、室内の温熱環境の状態です。

 
それには「断熱性」と「気密性」がセットで必要です。

 
なぜセットで必要かと言いますと、いくら断熱性能が高い物質があっても気密性が悪ければ意味を成さないからです。

 
家を継ぎ目のないひとつながりの材料で造る事は不可能ですから、「断熱性能が高い素材ですき間なく施工する事」が家の温熱環境の生命線です。

 
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日本古来の民家は寒いと良く言われます。

 
徒然草の第55段に「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。暑き比わろき住居は、堪へ難き事なり。」とあるように、日本の民家は夏に対応するように、気密性なんて全くないすき間風ぴゅーぴゅーの造りで出来ていました。

 
それは日本が「高温多湿」の気候風土だからです。その場所の気候風土から文化は生まれますものね。

 
昔の人は木造の家は湿気に弱い事を知っていたし、現代のようにシャワーはもちろんの事、お風呂さえ満足になかったですから、湿気はもちろん夏の汗の処理、や食料の保管、排せつ物の衛生など、夏を過ごすのがものすごく大変だったそうです。

 
そういった生活や衛生面の事情もあって、冬は火を焚いたり服を着込めばなんとかなるが、夏の高温と多湿は耐え難い。と昔の人は思っていたんですね。

 
結果、夏の通気性は抜群で木造建築の湿気対策にもなっていたんですね。

 
良い例が、神社やお寺です。

 
あれぞまさに純然たる木造建築。天然の通気性によって建物を構成する木材は理想的な乾燥状態にあり、何百年何千年と建ち続けています。

 
話は現代に戻って。

 
現代人の私たちはさすがに神社やお寺には住めないですよね。それこそ夏はなんとかなっても、現代っ子の私たちでは冬はとても越せません。

 
皆さんはどうですか?笑

 
「断熱性能が高い素材ですき間なく施工する事」

 
昔はできませんでしたが、今ならできます。

 
具体的には、断熱性能が良く、すき間なく施工できて、さらに建物の動き(木材の収縮や日々の微振動や地震)に追随してくれる柔軟な素材。
現代にはそういう素材があります。

 
(現在多くの家づくりで主流になっている、綿状の断熱材や板状の断熱材ではダメです。新築時は良くても、10年20年もすれば必ずすき間ができます。重力や気圧がある地球上で永久に形が変わらない物なんて存在しませんから。)

 
日本の気候風土に合った姿を、現代の技術で造る。

 
私たちが「温故知新の家づくり」という事をコンセプトにしている理由がこれです。

 

 

 

「家の寿命」

 
家の寿命も大きく2つ。

 
「耐久性」 と 「耐用性」 です。

 
「耐久性」とはそのまま、建物の強度の事です。

 
昨今の大地震で皆さんに馴染みの深い言葉だと、「耐震」などがこれにあたります。

 
耐震とは、建物の地震対策の一つで、他には「制震」と「免震」があります。

 
ちょっと脱線しますが、、

 
「耐震」って、地震大国日本の本来の地震対策ではないと知っていました?

 
耐震とはその字のごとく、地震に対し耐える。抵抗する考え方です。
力に力で対抗する。

 
なんか、日本人らしくないと思いませんか?笑 少なくとも、日本の武道には無い考え方ですよね。

 
これは、、アメリカの考え方です☆

 
あ、やっぱりって思いました?笑

 
あんまり言うとマズいんでこの辺までにして。

 
日本本来の地震対策は、力を受け流す柳のような考え方です。「制震」や「免震」の手法ですね。

 
世界一の地震大国であるはずなのに、築1400年の法隆寺五重塔を初めとする日本の木造建築が世界でも稀にみる長寿命なのは、前述した湿気のコントロールもありますが、この「制震」や「免震」の技術のためでもあります。

 
この辺の詳しい話は、また後日にして。

 
もう一つの「耐用性」についてお話しします。

 
耐用性とは、あまり聞かない言葉だと思いますが、要約すると「建物が使い続けてもらえるか」という事です。

 
現代日本の住宅の平均寿命は約27年です。

 
これは世界でも稀にみる短かさです。。。寺社仏閣や古民家はあれほど長寿命なのに。

 
世界一長寿命の木造建築を誇っていた日本は、いつの間にか「使い捨て世界一」の国になってしまっていたんです。。

 
これじゃご先祖さまたちに怒られますね。。

 
ちょっと脱線しましたが、日本の住宅の平均寿命が27年である理由は、ひどい造り方で建物そのものの耐久性が本当に27年程度という場合もありますが、

 
(安すぎる家には注意して下さい)

 
ほとんどは「住みにくくなる」という理由からです。

 
住む人の年齢の変化、ライフスタイルの変化、趣味嗜好の変化、家族構成の変化 人の一生の色んな変化に家がついていけなくなる事が最大の原因なんです。

 
「4LDK!〇坪!〇〇〇〇万円!お買い得!!」みたいなチラシ、良くありますよね?何千万円ポッキリ!みたいなやつ。

 
いやいや、キャバクラじゃないんだから。笑

 
一生の内に、その家が4部屋同時使用する期間が果たして何年間あるか。

 

いや、そもそも同時に全部屋埋まる時が来るのか。と言う事です。

 
丁寧に家を考える工務店などは、そういう建売(りっぱなし)住宅的な、”雑な”家の造り方に異議を唱え、「可変性のある家づくりを」なんて偉そうに言ってますが、(私たちも。笑)

 
これもまた、先人たちはとっくにやっていました。

 
今のように、30坪近い家でないと狭いみたいな豊かな時代ではなかったためもありますが、ちゃぶ台やふすまが良い例です。

 
一つの部屋に、ちゃぶ台を置くと食堂やリビングになり、ちゃぶ台をたたむと子供の遊び室になり、布団を敷くと寝室になる。

 
二間続きの和室をふすまで区切って、片方を客間にしてもう片方を居間にして、お盆や正月に親戚が集まるとふすまを開け放ち、大広間にする。

 
昔に比べれば少しでも「個室」が必要な現代社会においては、個室が必要な期間だけ個室にし、不要になったら大きなフリーエリアにしたり、書斎にしたり、という個室の可変性がこれに該当します。

 
現代の家の中で最も期間限定となる部屋が個室ですから。

 
ここでもまた、”先人の知恵を現代の需要に合わせて”という「温故知新の家づくり」が大切になってきます。

 
昔の人ってやっぱりすごいですね☆