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出張版☆家づくり図書館28  家づくりのポイント③「自然素材」~自然界のタカラモノ~

 

こんにちは!空間クリエイターの白岩です。

 

前回、人にとっての適合素材は自然素材だと言う所までお話ししました。今日は、その自然素材についてお伝えできればと思います。

 

 

【自然素材のメリット】

 

・素材感 = 触覚

 
手触り、足触り。表面が均質ではない自然素材は、触った時、踏んだ時、人間の触覚に刺激を与えます。
尖っていれば痛いし、握り易い丸みを帯びた木の手摺りを握った時などには「気持ち良い」という感覚を得れます。
人間の身体の先端である手の平と足の裏には、皆さんもご存知のように各臓器と神経がつながっているツボがあると同時に、脳と情報をやり取りする反射区でもあるそうです。

 
外を裸足で歩く事が少なくなってきた現代、さらに家の中に居ても床が合板に木目がプリントされた新建材の床材などでは人間から発する熱を受け止めてくれないために表面が冷たく、感触も良くないがためにスリッパを履いたり、あるいは柔らかすぎるクッション性のある塩ビ系の床材などが多くなってきたために歩く筋肉が発育せず、土踏まずが無い子供も増えていると聞きます。
ぜひ裸足で歩いて気持ち良い床を、手の平や足の裏を健康的に成長させてくれる素材を使って頂きたく思います。

 

 

・素材の表情 = 視覚

 
例えば木の年輪のように、一定ではない自然素材の表情は、1/fゆらぎと言われる自然界のリズムを持っています。
1/fゆらぎは、電車の揺れや風の流れ、川のせせらぎや虫の音など、触覚や聴覚から得られる事が多いですが、木の年輪、土壁や漆喰のランダムな表情など視覚的にもたくさん得られます。
そして人間は、脳へ送られる情報の90%以上を視覚から得られている事を考えると1/fゆらぎのリラックス効果を最も得られるのは視覚からかも知れませんね。

 

 

・自然界の香り = 嗅覚

 
新築のお家に入った瞬間の「新築の匂い」って皆さん経験があると思います。

 
それはタタミの匂いだったり、木の匂いだったり。中にはマンション暮らしが長い人でビニールクロスや接着剤の匂いを新築の匂いと思っている方もいました。
どれも新築の匂いである事には間違いありませんが、良い匂いと嫌な匂いがありますよね。

木やタタミの匂いを「あ~良い匂い~。新築の匂いだ~」って言う方はたくさんいますが、ビニールクロスや接着剤の化学建材の匂いを嗅いで「あ~良い匂い~」っていう人はまずいません。

 
当然、体に良いはずもありませんし、医学的な分類で言えばドラッグと同じです。被害が大きいか小さいかの違いだけです。
害のある食べ物を食べれば気分が悪くなったり腹を壊すなど症状がダイレクトに出て気付きやすいですが、呼吸から入る毒は少量のせいもあり、気づきにくいですよね。

 
それが何年にも渡り蓄積された結果発症したのがシックハウスと呼ばれる、揮発性物質による諸々の健康被害です。
アスベストなんかはその危険性から「時限爆弾」なんて呼ばれてしまっています。
食事であれば体が拒否して吐いたり、下痢などで体外に排出されやすいですが、呼吸によって肺から血液中に取り込まれてしまう揮発性物質は一瞬で全身の細胞を巡ってしまいます。

 
感覚では気付かないミクロな世界の話なので軽視しがちですが、真剣に考えれば考えるほど恐ろしい事です。
私たちの健康にとって最も根本的で最も重要な内容かも知れません。

 

 

 

【自然素材のデメリット】

 
自然素材のデメリットを挙げるとすれば、やはり「お手入れ」に尽きると思います。
デメリットに感じない人もたくさんいるのであれなんですが、めんどくさがりな私はデメリットと捉えがちです。

 
でも、、私たち人間だって、怪我をすれば病院へ行くし、髪の毛が伸びれば美容室に行くし、肩コリが辛ければ整体やマッサージに行きます。それと同じです。

 
自然物である自然素材も手入れが必要です。
汚れるし、傷つくし、ほっとけば腐るかも知れません。
庭木を手入れするように。あるいは愛車を洗車するように。食器を洗うように、手入れして下さい。
自分では大変であれば、専門業者だっています。

 

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皆さんには「一生の宝モノ」はありますか?
想い出のギター、嫁入り道具だった家具、プレミアのついたスニーカー、もう手に入らないレコード、、、、

 

色々あると思いますが、家こそ一生の宝物ではないでしょうか。
それこそ一生暮らす場所であり、一生をかけた買い物であり、多くの人にとって生涯で最大の所有物です。
一生の宝物にならなければウソですよね。

 

少なくとも私たち設計者は一生の宝物を贈る気持ちでデザインしています。

 

今まで設計した建物のデザインは全部覚えています。

 

細かい所は忘れてますが。。笑 でもぶっちゃけて言うと、忘れる部分なんて所詮そんなものだという事です。

 

今気になるその傷、その汚れ。5年経っても気にしている人なんてまず居ません。目につくのはせいぜい1ヶ月といったところでしょうか。

 

だってそんなもの、人生や健康や住み心地には関係ないですもの。

 

生涯に渡って私たちに大きく影響を及ぼすのは、全体のデザインや間取り、性能、そして「素材」です。

 

ぜひ、目に見えやすい表層ではなく、一生モノの中身、「質」の部分に目を向けて5年後10年後、未来で後悔しない素材の選択をして頂ければ嬉しいです。

 

私たちも一生の宝物になる家のお手伝いを全力でします!